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トルコの聖なる山の頂上で眠る王
トルコにネムルト山という山があります。ここは古来、信仰の対象とされてきた聖なる山でした。標高約2,200mの山頂には、噴石が50m(当時は75m)の高さに積み上げられた、直径150mの巨大な円錐型の墳墓があります。この墓が築かれたのは紀元前1世紀。コンマゲネ王国という小国の王であったアンティオコス1世が自らのために築いたものです。この墳墓は1881年に発見され、1953年には調査が始まりますが、その全貌はいまだに解明されていません。
ギリシャとペルシアの神々と対等に並ぶ王の姿
この墳墓が築かれた紀元前1世紀は、ギリシャからオリエントに至る広大な帝国を築いたアレクサンドロス大王の死後、その影響が強く残るヘレニズム時代にあたります。墳墓のふもとには、頭部だけになった巨大な石像が並ぶ不思議な光景が見られます(地震などの影響で頭部が転落したものとみられます)。その石像には、墳墓に眠るアンティオコス1世自身の姿だけでなく、アポロン、ゼウス、ヘラクレスといった古代ギリシャ神話にも登場する神々の姿もあります。さらに、古代ペルシアの神の像も見られます。聖なる山の山頂に、神々と王自身を並べることで、死後もなお王の権力を示そうとしたのでしょう。
アクセス
イスタンブール空港からアドゥヤマン空港またはマラティヤ空港へ。空港からネムルト山へはツアー旅行がベター。
執筆協力者PROFILE
世界遺産『紀伊山地の霊場と参詣道』に囲まれた和歌山県で生まれ育つ。大学在学中に「ふるさとと世界をつなげたい」と決意し、自治体の国際交流について研究。現在公立高校の地理歴史・公民科教諭。一児の母でもあり、結婚式や子の七五三も故郷の世界遺産で行った。
アクセス
イスタンブール空港からアドゥヤマン空港またはマラティヤ空港へ。空港からネムルト山へはツアー旅行がベター。
執筆協力者PROFILE
世界遺産『紀伊山地の霊場と参詣道』に囲まれた和歌山県で生まれ育つ。大学在学中に「ふるさとと世界をつなげたい」と決意し、自治体の国際交流について研究。現在公立高校の地理歴史・公民科教諭。一児の母でもあり、結婚式や子の七五三も故郷の世界遺産で行った。
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