about
古代ギリシャやビザンツの遺構が残る古代都市
ブルガリア東部、黒海に突き出た岩の半島に位置するネセビルは、3,000年以上の歴史を持つ場所で、もともとはメネブリアと呼ばれるトラキア人の集落でした。紀元前6世紀初頭にはギリシャの植民都市となり、主にヘレニズム時代の遺構が今も残っています。その遺構には、アクロポリス(城塞)、アポロン神殿、アゴラ(広場)、そしてトラキア時代の城壁の一部が含まれています。その他にも、中世の聖スタラ・ミトロポリア教会や要塞などがあり、当時ネセビルは黒海西岸で最も重要なビザンツ都市のひとつでした。
さまざまな時代の都市構造が見られる都市
都市構造には、紀元前2千年紀から古代、中世に至るまでの要素が含まれています。中世の宗教建築は、伝統的なビザンツ様式の影響を受けて変化し、当時特有の彩色装飾や陶器による装飾芸術が見られます。ネセビルは、何千年にもわたってキリスト教文化の精神的な中心地として重要な役割を果たしてきました。一方で、19世紀に建てられた木造住宅は、当時の黒海沿岸建築の典型であり、今もその風情を残しています。住宅の伝統的な建築様式の発展段階は、バルカン半島や東地中海地域全体における建築スタイルの変遷を反映しています。
アクセス
成田・羽田・関空などからイスタンブールやドーハ経由でソフィア空港へ移動。ソフィアからブルガスへは国内線または長距離バスで、ブルガスからはバスでネセビルへ移動。
執筆協力者PROFILE
民間企業勤務のサラリーマン。趣味は世界遺産と言語。「リラの僧侶」の名で世界遺産ポッドキャスト「ニュースで読み解く世界遺産」のラジオパーソナリティーを担当。好きな世界遺産はリラの修道院。
アクセス
成田・羽田・関空などからイスタンブールやドーハ経由でソフィア空港へ移動。ソフィアからブルガスへは国内線または長距離バスで、ブルガスからはバスでネセビルへ移動。
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民間企業勤務のサラリーマン。趣味は世界遺産と言語。「リラの僧侶」の名で世界遺産ポッドキャスト「ニュースで読み解く世界遺産」のラジオパーソナリティーを担当。好きな世界遺産はリラの修道院。
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