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オカピの住む密林
コンゴ民主共和国北東部、 コンゴ盆地に広がるイトゥリの森には、世界三大珍獣のひとつに数えられるオカピの保護区があります。オカピは、20世紀初頭にイギリス人探検家ヘンリー・ジョンストンに発見された動物で、ロバとウマの中間ほどの大きさで、シマウマのような横縞のある脚をもちます。かつてはシマウマの仲間と思われていましたが、実際はキリンの仲間だそうです。アフリカに生息するオカピの約6分の1にあたる、約5,000頭が生息すると言われています。
多様な顔を持つ密林と先住民
世界遺産の名称からもオカピに注目が行きますが、その他の森林における生態系も評価されています。例えば霊長類は17種が確認されています。これはアフリカの森林においては最多の生息数で、チンパンジーも約7,500頭生息するといわれています。また、推定7,500頭のマルミミゾウの避難場所にもなっており、コンゴクジャクの象徴的な鳥類も生息することから、アフリカ内でも非常に重要な保護区となっています。また、アフリカ最古の先住民と言われるムブティ・ピグミー族やエフェ族も暮らしており、自然と共存する環境が成立しています。しかし、コンゴ民主共和国の多くの自然遺産と同じく、密猟や地域紛争の結果、危機遺産にも登録されています。
アクセス
首都キンシャサからキサンガニまで飛行機で約2時間、そこから車で6~7時間。
執筆協力者PROFILE
世界遺産検定初代マイスターの一人。地歴公民科の教諭として7年間大阪の公立高校で勤務。現在、世界遺産アカデミー認定講師として大学や私立中学で講義、授業を展開。また、自身のYouTubeチャンネル「翼の世界史チャンネル」で受験世界史の動画を配信。
アクセス
首都キンシャサからキサンガニまで飛行機で約2時間、そこから車で6~7時間。
執筆協力者PROFILE
世界遺産検定初代マイスターの一人。地歴公民科の教諭として7年間大阪の公立高校で勤務。現在、世界遺産アカデミー認定講師として大学や私立中学で講義、授業を展開。また、自身のYouTubeチャンネル「翼の世界史チャンネル」で受験世界史の動画を配信。
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