宗像大社辺津宮
現在は拝殿と神門の間に「握舎」と呼ばれる屋根が設けられている

宗像三女神の一柱、市杵島姫神を祀る

九州本土にある辺津宮は、福岡県宗像市の釣川沿いに位置する宗像大社の三つの宮のひとつであり、宗像三女神の一柱であるいちしまひめのかみを祀っています。釣川沿いの宗像山中腹にある下高宮祭祀遺跡(高宮祭場)を起源としており、その麓に社殿が建っています。三女神を祀る本土の信仰の場として、現在は宗像大社の神事の中心となっています。辺津宮の起源となった古代祭祀の場である下高宮祭祀遺跡(高宮祭場)は、信仰において極めて重要な場所です。辺津宮の社殿は遅くとも12世紀には存在していたとされていますが、戦乱などによって度々失われてきました。最後に焼失したのは弘治3年(1557年)のことで、その後、天正6年(1578年)に本殿が、天正18年(1590年)に拝殿がそれぞれ再建されました。境内には第一宮と呼ばれた本殿のほかに、第二宮、第三宮と呼ばれる社殿があり、それぞれ市杵島姫神、ごりひめのかみたぎひめのかみが祀られています。

高宮祭場
高宮祭場では秋季大祭の最終日に夜神楽が奉納される(©mtaira/Adobe Stock)
「みあれ祭」
宗像大社の秋季大祭の幕開けを告げる「みあれ祭」(©doraneko777/Adobe Stock)

執筆協力者PROFILE

アレセイア湘南高等学校教諭/NPO法人世界遺産アカデミー認定講師

國學院大学文学部史学科卒。東海大学大学院文学研究科史学専攻修士課程修了。文学修士。NPO法人世界遺産アカデミー認定講師。世界遺産検定マイスター。歴史能力検定1級。世界史、世界遺産、ビッグヒストリーに関するさまざまな書籍の執筆・翻訳・監修を手掛けてきた。

執筆協力者PROFILE

アレセイア湘南高等学校教諭/NPO法人世界遺産アカデミー認定講師

國學院大学文学部史学科卒。東海大学大学院文学研究科史学専攻修士課程修了。文学修士。NPO法人世界遺産アカデミー認定講師。世界遺産検定マイスター。歴史能力検定1級。世界史、世界遺産、ビッグヒストリーに関するさまざまな書籍の執筆・翻訳・監修を手掛けてきた。