オウロ・プレトの歴史都市
ゴールドラッシュで繁栄した時代の街並みを残す。高台の教会はノッサ・セニョーラ・ド・カルモ教会堂

遺産DATA

地域 : 南米 保有国 : ブラジル連邦共和国 分類 : 文化遺産 登録年 : 1980年 登録基準 : (i) (iii) 遺産の面積 : 1.678㎢ バッファ・ゾーン : 20.369㎢ 座標 : S20 23 20 W43 30 20

about

黄金時代が生んだバロック様式の都市の遺産

17世紀末に創設されたオウロ・プレトは、18世紀のブラジルの「黄金時代」の中心地として栄え、金鉱採掘によって莫大な富を築きました。険しい山岳地帯に都市計画を施すという、人間の創意工夫と才能の証であるこの町は、その経済的繁栄の象徴として、多くの教会や橋、噴水を建設し、バロック様式の都市景観を形成しました。金鉱が枯渇した19世紀に経済的影響力は衰えたものの、都市は現代まで保存されています。

独自の進化を遂げたバロック芸術

オウロ・プレトの建築や芸術は、ポルトガルの様式を基盤としながらも、独自の進化を遂げたことで知られています。特に傑出したのは、ブラジル・バロックを代表する彫刻家アレイジャジーニョの作品群と、天井画で名高いマヌエル・ダ・コスタ・アタイデの絵画です。彼らの作品は、宮殿や教会などの公共建築物に遺され、その芸術性の高さは、片麻岩や石鹸石といった素材を巧みに組み合わせることで、さらに際立っています。

孤立が守り抜いた歴史と文化の象徴

19世紀から20世紀にかけての経済的停滞と地理的な孤立は、オウロ・プレトに大きな打撃を与えましたが、その結果として植民地時代の建造物が破壊されることなく、奇跡的に保存されることになりました。また、この町は1789年のブラジル独立運動「インコンフィデンシア・ミネイラ」の象徴的な中心地でもあり、単なるバロック都市としてだけでなく、ブラジルの歴史と国民的アイデンティティを象徴する重要な遺産としての価値も有しています。

アクセス

最寄りの大都市であるベロオリゾンテからバスで2~3時間ほど。

執筆協力者PROFILE

NPO法人世界遺産アカデミー認定講師/世界遺産検定マイスター

福島県出身。世界遺産や絶景、離島などを求め、国内に留まらず70カ国以上を旅するほどの旅好き。普段は上場企業の会社員として働きながらトラベルライターや小笠原諸島のアンバサダーなど、世界遺産や旅を軸に多岐にわたり活動を行っている。

遺産DATA

地域 : 南米
分類 : 文化遺産
登録年 : 1980年
登録基準 : (i) (iii)
遺産の面積 : 1.678㎢
バッファ・ゾーン : 20.369㎢
座標 :S20 23 20 W43 30 20

アクセス

最寄りの大都市であるベロオリゾンテからバスで2~3時間ほど。

執筆協力者PROFILE

NPO法人世界遺産アカデミー認定講師/世界遺産検定マイスター

福島県出身。世界遺産や絶景、離島などを求め、国内に留まらず70カ国以上を旅するほどの旅好き。普段は上場企業の会社員として働きながらトラベルライターや小笠原諸島のアンバサダーなど、世界遺産や旅を軸に多岐にわたり活動を行っている。