about
東西を結ぶ重要な都市
ギリシャ北東部にあるピリッポイは、マケドニアの王フィリッポス2世によって、紀元前356年に創建された都市です。ここはヨーロッパとアジアを結ぶエグナティア街道が通る、交通の要所として栄えました。また、紀元前42年にはフィリピの戦いが起き、それ以降しばらくは「小ローマ」として繁栄しました。また、49年から50年にかけては使徒パウロが訪れたとされ、その後はキリスト教信仰の中心地にもなりました。ギリシャ風の都市の様子を保ちながらも、交通の要所となり、キリスト教信仰の中心地となった場所でもあるため、大変価値の高い都市となっています。
初期キリスト教の遺構が残る貴重な場所
葬儀用の神殿や城壁など、フィリッポス2世の時代の面影を残しながらも、小ローマとして発展したこの考古遺跡には、ローマ時代に造られた劇場や広場などの公共施設跡も残ります。また、キリスト教信仰の中心地となったことから、初期キリスト教のバシリカ式の教会の遺構も残されておりきわめて貴重です。しかし、620年には地震で大きな被害を受け、その後は衰退の一途を辿り、少なくとも16世紀には完全に廃墟になっていたようです。
アクセス
テッサロニキからピリッポイまで車で約2時間30分。
執筆協力者PROFILE
世界遺産検定初代マイスターの一人。地歴公民科の教諭として7年間大阪の公立高校で勤務。現在、世界遺産アカデミー認定講師として大学や私立中学で講義、授業を展開。また、自身のYouTubeチャンネル「翼の世界史チャンネル」で受験世界史の動画を配信。
アクセス
テッサロニキからピリッポイまで車で約2時間30分。
執筆協力者PROFILE
世界遺産検定初代マイスターの一人。地歴公民科の教諭として7年間大阪の公立高校で勤務。現在、世界遺産アカデミー認定講師として大学や私立中学で講義、授業を展開。また、自身のYouTubeチャンネル「翼の世界史チャンネル」で受験世界史の動画を配信。
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