about
アニシナアベ族が7,000年もの間、自然と共存してきた土地
カナダ中部のマニトバ州にあるマニトバ湖東岸からオンタリオ州にかけて広がる面積約2万9,000㎢の広大な土地がカナダ初の複合遺産として登録されました。ベレンズ川、ブラッドベイン川、ピジョン川、ポップラー川の源流にある「ピマチオウィン・アキ」とは、先住民アニシナアベ族の言葉で「命を与えてくれる土地」という意味です。ピマチオウィン・アキには「ブラッドベイン川」「リトル・グランド・ラピッズ」「パウインガッシ」「ポップラー川」という4つのアニシナアベ族の共同体の伝統的な土地が含まれています。川や湖、湿地によって分断された森林地帯で、アニシナアベ族は7,000年以上にわたり狩猟や漁労、採集などを行いながら自然と共存してきました。
土地を守るという文化的伝統
自然からの贈り物を大切にし、あらゆる生命を尊重し他者との調和のとれた関係を維持するという、彼らの伝統的な生活は「ジガナウェンダマン・ギダキイミナアン(土地を守る)」と呼ばれます。この文化的伝統を維持するという神聖な責任を通じてこの土地は守られてきました。これには、他の存在とコミュニケーションを取るための特定の場所での儀式や、メメグウェシワグ(小さな岩の民)が住む場所などの聖地への敬意が含まれます。彼らは土地を共有する精霊たちとの調和のとれた関係を確保しながらこの土地での生産的な生活を続けてきました。
陸上および淡水生態系の並外れた多様性
ピマチオウィン・アキは陸上および淡水生態系の並外れた多様性を有し、北方林に不可欠な生態学的プロセスである山火事、栄養塩の流れ、種の移動、捕食者と被食者の関係を完全に保持しています。その驚くべき規模、無傷のままの状態、生態系の多様性は、ウッドランドカリブー、ヘラジカ、オオカミ、クズリ、レイクスタージョン、ヒョウガエル、アビ、カナダアメリカムシクイなどの特徴的な北方種を支えています。オオカミとヘラジカ、ウッドランドカリブー、またオオヤマネコとカンジキウサギといった種の間では、注目すべき捕食者と被食者の関係が保たれています。持続可能な狩猟や漁労、採集といったアニシナアベ族による伝統的な利用もピマチオウィン・アキの北方生態系に不可欠な要素となっています。
アクセス
ウィニペグから車で約3~4時間。インフラが限られているため、事前の計画と現地先住民ガイドの利用がおすすめ。日本からマニトバ州ウィニペグまではバンクーバー経由で約12時間かかる。
執筆協力者PROFILE
國學院大学文学部史学科卒。東海大学大学院文学研究科史学専攻修士課程修了。文学修士。NPO法人世界遺産アカデミー認定講師。世界遺産検定マイスター。歴史能力検定1級。世界史、世界遺産、ビッグヒストリーに関するさまざまな書籍の執筆・翻訳・監修を手掛けてきた。
アクセス
ウィニペグから車で約3~4時間。インフラが限られているため、事前の計画と現地先住民ガイドの利用がおすすめ。日本からマニトバ州ウィニペグまではバンクーバー経由で約12時間かかる。
執筆協力者PROFILE
國學院大学文学部史学科卒。東海大学大学院文学研究科史学専攻修士課程修了。文学修士。NPO法人世界遺産アカデミー認定講師。世界遺産検定マイスター。歴史能力検定1級。世界史、世界遺産、ビッグヒストリーに関するさまざまな書籍の執筆・翻訳・監修を手掛けてきた。
Similar Heritage
特徴が似た遺産を探す