ポントカサステ水路橋と運河
現在も水路橋では観光用ボートが運航しており、渡ることができる

遺産DATA

地域 : ヨーロッパ 保有国 : 英国(グレートブリテン及び北アイルランド連合王国) 分類 : 文化遺産 登録年 : 2009年 登録基準 : (i) (ii) (iv) 遺産の面積 : 1.05㎢ バッファ・ゾーン : 41.45㎢ 座標 : N52 58 13 W3 5 16

about

後世に影響を与えた土木技術と金属構造の融合

ウェールズ北東部には、英国で最長かつ最も高い水路橋があります。それが19世紀初頭に開通したポントカサステ水路橋と運河で、それは産業革命の時代における土木技術の結晶とされています。橋を設計したのは、土木技術者のトマス・テルフォードです。彼は、水が流れる橋の上の水路部分に鍛鉄を使い、軽くて頑丈なアーチ構造で完成させました。また、地形的な条件に合わせて、運河には閘門を省くといった大胆な解決策も取り入れました。200年以上も昔に、土木技術と金属構造を融合させたことは画期的であり、後の世界の土木建築に多大な影響を与えたとされています。

石炭など天然資源の運搬を担った運河

かつてウェールズ地域は主要な石炭採掘地の一つでした。この運河は石炭をはじめ、鉄や石灰岩、スレートといった天然資源を運搬し、当時の産業革命を支えました。現在はそのような用途はなくなりましたが、代わりに観光客向けのナローボートやカヌーが航行しています。運河から目に映る田園風景は、ここを訪れる人々を魅了し続けています。しかし、2025年の夏は干ばつの問題に直面し、一部区間では航行が制限されたという報道がありました。この遺産もまた昨今の気候変動の影響と無縁ではありません。

アクセス

ロンドン・ユーストン駅からチェスター駅まで特急で約2時間。チェスター駅で乗り換えて、レクサム・ジェネラル駅へ。レクサム市街地からはバスが出ている。

執筆協力者PROFILE

記者(フリーランス)/NPO法人世界遺産アカデミー認定講師

北海道出身。高校時代にAFSでタイ王国へ交換留学。その後、同志社大学へ進学し、卒業後は専門紙記者として10年働いたのち、一般メディアで編集および取材活動に従事。世界遺産検定マイスター。特に好きな分野は、一神教などの宗教・信仰関連遺産。趣味は華道。

遺産DATA

分類 : 文化遺産
登録年 : 2009年
登録基準 : (i) (ii) (iv)
遺産の面積 : 1.05㎢
バッファ・ゾーン : 41.45㎢
座標 :N52 58 13 W3 5 16

アクセス

ロンドン・ユーストン駅からチェスター駅まで特急で約2時間。チェスター駅で乗り換えて、レクサム・ジェネラル駅へ。レクサム市街地からはバスが出ている。

執筆協力者PROFILE

記者(フリーランス)/NPO法人世界遺産アカデミー認定講師

北海道出身。高校時代にAFSでタイ王国へ交換留学。その後、同志社大学へ進学し、卒業後は専門紙記者として10年働いたのち、一般メディアで編集および取材活動に従事。世界遺産検定マイスター。特に好きな分野は、一神教などの宗教・信仰関連遺産。趣味は華道。