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後世に影響を与えた土木技術と金属構造の融合
ウェールズ北東部には、英国で最長かつ最も高い水路橋があります。それが19世紀初頭に開通したポントカサステ水路橋と運河で、それは産業革命の時代における土木技術の結晶とされています。橋を設計したのは、土木技術者のトマス・テルフォードです。彼は、水が流れる橋の上の水路部分に鍛鉄を使い、軽くて頑丈なアーチ構造で完成させました。また、地形的な条件に合わせて、運河には閘門を省くといった大胆な解決策も取り入れました。200年以上も昔に、土木技術と金属構造を融合させたことは画期的であり、後の世界の土木建築に多大な影響を与えたとされています。
石炭など天然資源の運搬を担った運河
かつてウェールズ地域は主要な石炭採掘地の一つでした。この運河は石炭をはじめ、鉄や石灰岩、スレートといった天然資源を運搬し、当時の産業革命を支えました。現在はそのような用途はなくなりましたが、代わりに観光客向けのナローボートやカヌーが航行しています。運河から目に映る田園風景は、ここを訪れる人々を魅了し続けています。しかし、2025年の夏は干ばつの問題に直面し、一部区間では航行が制限されたという報道がありました。この遺産もまた昨今の気候変動の影響と無縁ではありません。
アクセス
ロンドン・ユーストン駅からチェスター駅まで特急で約2時間。チェスター駅で乗り換えて、レクサム・ジェネラル駅へ。レクサム市街地からはバスが出ている。
執筆協力者PROFILE
北海道出身。高校時代にAFSでタイ王国へ交換留学。その後、同志社大学へ進学し、卒業後は専門紙記者として10年働いたのち、一般メディアで編集および取材活動に従事。世界遺産検定マイスター。特に好きな分野は、一神教などの宗教・信仰関連遺産。趣味は華道。
アクセス
ロンドン・ユーストン駅からチェスター駅まで特急で約2時間。チェスター駅で乗り換えて、レクサム・ジェネラル駅へ。レクサム市街地からはバスが出ている。
執筆協力者PROFILE
北海道出身。高校時代にAFSでタイ王国へ交換留学。その後、同志社大学へ進学し、卒業後は専門紙記者として10年働いたのち、一般メディアで編集および取材活動に従事。世界遺産検定マイスター。特に好きな分野は、一神教などの宗教・信仰関連遺産。趣味は華道。
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