about
ヨーロッパ中の貿易商を集めた交通の要塞
フランスのパリから南東へ約90kmにあるプロヴァンは、紀元前1~4世紀頃に古代ローマ帝国軍が築いた都市でした。11世紀末に、この一帯を支配し強大な勢力を誇ったシャンパーニュ伯の領地となって以降、毎年この地で「シャンパーニュの大市」と呼ばれる、ヨーロッパ各地から商人が集まる市場が開かれ発展していきました。プロヴァンは、地中海とパリなどヨーロッパ北部の都市を結ぶ交通の要衝となり、北からはフランドル地方の毛織物、南からはイタリアの香辛料やスペインの革製品、そしてフランスのワインなどが売買される交易地となりました。
交易で栄えた時代を今に伝えるバラの街
交易により繁栄した街は、防衛のために築かれた城壁に囲まれ、当時の街のレイアウトや、繁栄を今に伝える中世の建物や街並みも残されています。街の中心部には、11世紀に建造されたサン・タユール教会があり、この教会前の広場で定期市が開かれていました。また、街のランドマークであるセザールの塔は12世紀に建てられた城塞で、中世のプロヴァンとシャンパーニュ伯爵の権力の象徴ともなっています。またプロヴァンは、古くからバラの街として有名です。これは13世紀にシャンパーニュ伯ティエボー4世が十字軍遠征の際に、中東のダマスカスから持ち帰って栽培したことが始まりとされています。現在も、花としてのバラに加えて、バラを用いた菓子や、バラの香りの石鹸などのコスメ製品が街の特産品となっています。
アクセス
パリ東駅から列車で約1時間10分(ロングヴィル乗り換え)。
執筆協力者PROFILE
米国総合化学会社の日本法人にて海外人事部門などで40年間勤務した後、筑波大学大学院人間総合科学研究科世界文化遺産学専攻の博士課程を修了。博士(世界遺産学)。日本造園学会会員。日本シルク学会会員。元大東文化大学国際関係学部非常勤講師。
アクセス
パリ東駅から列車で約1時間10分(ロングヴィル乗り換え)。
執筆協力者PROFILE
米国総合化学会社の日本法人にて海外人事部門などで40年間勤務した後、筑波大学大学院人間総合科学研究科世界文化遺産学専攻の博士課程を修了。博士(世界遺産学)。日本造園学会会員。日本シルク学会会員。元大東文化大学国際関係学部非常勤講師。
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