about
布教活動と交易の要地で栄えた都市
プエブラはメキシコシティから東へ約100kmに位置するメキシコ第4の都市です。キリスト教の宣教師により建設が開始され、布教活動によって一気に教会建築が急増し、この町は瞬く間に一大都市へと成長しました。メキシコシティとの便がよいこともあり、ベラクレス港とメキシコシティを結ぶ商業、文化交易の中継地点としての役割も担っていました。ロザリオ聖母礼拝堂やアメリカ大陸初の図書館であるパラフォックス図書館はプエブラを代表する建築の一部です。プエブラの建築の多くはアズレージョというスペイン人が持ち込んだタイルで装飾されています。

装飾タイル:アズレージョ
アズレージョとは釉薬をつけて焼いた装飾タイルのことです。プエブラ周辺の土はタイル製造に適していました。また先住民は陶器の作り方を知っていたこともあり、入植したスペイン人が釉薬の使い方を伝授しました。入植したスペインのタイル制作者の多くは15世紀末までイスラームの支配を受けていた南スペインの出身でした。プエブラの町にあるタイルにもアラビア風の植物がデザインされているものもあります。そのためプエブラという遠く離れた地でもイスラームの影響や文化、技術の繋がりが感じられます。
アクセス
メキシコシティからバスで2時間。
執筆協力者PROFILE
筑波大学人文・文化学群人文学類在学。2021年度「世界遺産✕SDGsチャレンジ!」小論文部門、2022年度「世界遺産✕SDGs教員養成プログラム」で最優秀賞。現在は中央アジアを中心とする無形文化遺産の保護や活用について関心がある。
アクセス
メキシコシティからバスで2時間。
執筆協力者PROFILE
筑波大学人文・文化学群人文学類在学。2021年度「世界遺産✕SDGsチャレンジ!」小論文部門、2022年度「世界遺産✕SDGs教員養成プログラム」で最優秀賞。現在は中央アジアを中心とする無形文化遺産の保護や活用について関心がある。
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