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キトの歴史と繁栄
アンデス山脈の高地に築かれたエクアドルの首都キトは、新大陸における宗教の中心地のひとつとなった都市です。もともとこの地は、先住民のキトス族が築いた街でしたが、15世紀末にインカ帝国の支配下に入ると、クスコに次ぐインカ第2の都市として繁栄しました。しかし、1533年にスペイン人による侵略が始まると、インカの人々は自ら街を焼き払い、16世紀半ばには廃墟と化した街の跡にスペイン人が都市計画に沿った植民都市キトを建設しました。
アメリカ大陸の修道院
キトでは、フランシスコ会、ドミニコ会、イエズス会などの修道会が18世紀頃までに修道院や教会堂などを建て、この地を拠点として南米でのキリスト教伝道を進めました。多くの宗教建築が集中するキトは「アメリカ大陸の修道院」と称されるほどでした。キトの旧市街には、16〜18世紀頃の間に建てられた教会堂や修道院が30以上も残っており、ヨーロッパのバロック様式やスペイン伝統のムデハル様式などが融合した植民地特有のスタイルが特徴です。
アクセス
日本からキトのマリスカル・スクレ国際空港まで、ロサンゼルスやヒューストンなどを経由し、飛行機で20〜30時間。空港から市内まではバスやタクシーなどで1〜2時間ほど。
執筆協力者PROFILE
慶應義塾大学大学院修士課程修了。桐蔭学園高校地理科教諭。神奈川県高文連社会科専門部会事務局長。東京大学空間情報科学研究センター協力研究員。(社)日本ICOMOS会員。山川出版社地理用語集編集委員。高校地理の教科書・地理用語集などを執筆・編集。
アクセス
日本からキトのマリスカル・スクレ国際空港まで、ロサンゼルスやヒューストンなどを経由し、飛行機で20〜30時間。空港から市内まではバスやタクシーなどで1〜2時間ほど。
執筆協力者PROFILE
慶應義塾大学大学院修士課程修了。桐蔭学園高校地理科教諭。神奈川県高文連社会科専門部会事務局長。東京大学空間情報科学研究センター協力研究員。(社)日本ICOMOS会員。山川出版社地理用語集編集委員。高校地理の教科書・地理用語集などを執筆・編集。
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