ランギリ・ダンブッラの石窟寺院
石窟内は仏像を含めてカラフルに彩られている

遺産DATA

地域 : 西・南アジア 保有国 : スリランカ民主社会主義共和国 分類 : 文化遺産 登録年 : 1991年 登録基準 : (i) (vi) 座標 : N7 51 24 E80 38 57

about

スリランカ文化を代表する石窟寺院

スリランカ中部ダンブッラの岩山にあるダンブッラ石窟寺院は、スリランカ最大の仏教石窟寺院です。この場所には元々、紀元前3世紀から仏教僧の修道施設が置かれていました。前1世紀頃、シンハラ王国第19代ワッタガーマニー・アバヤ王が、南インドのタミル人によって都を追われた際に、ダンブッラの僧に匿われたことに感謝して、この地に石窟を寄贈したのが始まりとされています。以来、ダンブッラは聖なる巡礼地として人々に敬われ、スリランカ文化を象徴する存在となりました。

2,000年もの間信仰を集める聖地

寺院内には5つの主要な石窟がありますが、これは天然の洞窟を活用して造られたもので、それぞれに精緻な仏像と仏教壁画が描かれています。中でも、全長約14mの金箔で覆われた涅槃仏は、特に目を引く存在です。このように傑出した芸術作品が数多く残されており、保存状態が良いため、他に類を見ない存在であるといわれています。また、ダンブッラ石窟寺院は2,000年以上にわたって巡礼者が訪れている聖地であり、儀式などの伝統行事も行われています。過去だけでなく、現代にも受け継がれながら仏教文化の重要性を伝えている、アジアおよび東南アジアを代表する仏教施設として高く評価されています。

アクセス

コロンボからダンブッラまでバスで4〜5時間、さらにダンブッラから石窟寺院まで車やバスで5分。

執筆協力者PROFILE

KANAE
KANAE
NPO法人世界遺産アカデミー認定講師/世界遺産検定マイスター/Podcast「行きたくなる世界遺産!」パーソナリティ

世界遺産をテーマに、文化・歴史・自然の魅力を多角的に伝えるPodcast番組を展開。遺産の価値に加え、現代に通じる暮らしの哲学や自然共生の視点を取り入れた発信を行う。大学や世界遺産関連施設での講演・イベント出演のほか、2025年大阪・関西万博での登壇も経験。

遺産DATA

分類 : 文化遺産
登録年 : 1991年
登録基準 : (i) (vi)
座標 :N7 51 24 E80 38 57

アクセス

コロンボからダンブッラまでバスで4〜5時間、さらにダンブッラから石窟寺院まで車やバスで5分。

執筆協力者PROFILE

KANAE
KANAE
NPO法人世界遺産アカデミー認定講師/世界遺産検定マイスター/Podcast「行きたくなる世界遺産!」パーソナリティ

世界遺産をテーマに、文化・歴史・自然の魅力を多角的に伝えるPodcast番組を展開。遺産の価値に加え、現代に通じる暮らしの哲学や自然共生の視点を取り入れた発信を行う。大学や世界遺産関連施設での講演・イベント出演のほか、2025年大阪・関西万博での登壇も経験。