ラウマの旧市街
マーケット広場に立つ旧市庁舎は1775~1776年にかけて建てられたもの。ラウマの街のランドマークとなっている

遺産DATA

地域 : ヨーロッパ 保有国 : フィンランド共和国 所在地 : Region of Satakunta, Province of Western Finland (formerly Province of Turku-Pori) 分類 : 文化遺産 登録年 : 1991年 範囲変更年 : 2009年 登録基準 : (iv) (v) 遺産の面積 : 0.29㎢ バッファ・ゾーン : 1.42㎢ 座標 : N61 7 41.016 E21 30 42

about

フィンランドで数少ない中世の街

ラウマの街はフィンランドの南西部に位置しています。ここは、フィンランドで数少ない中世の街です。もともと海辺にあった旧市街は、地盤の隆起により現在は海岸線から1.5kmほど内陸に入った場所にあります。旧市街は、ほとんどが個人所有の約600棟の木造建築からなり、スカンジナビア半島最大規模の木造平屋建築の家屋が残っています。ラウマ旧市街地は、北欧の伝統的な木造建築の技術と伝統がよく保存された代表的な事例です。

ラウマの旧市街
ラウマの街並。写真手前は16世紀建設の聖十字架教会(Ⓒdudlajzov/Adobe Stock)

住人たちが中世の古地図をもとに街並を忠実に復元

ラウマはフランチェスコ会修道が創設された1400年頃から発展しましたが、16世紀のベスト流行や、1682年の大火災による街の全焼など、その歴史は苦難の連続でもありました。しかし住人たちは、中世の古地図をもとに街並を忠実に復元しました。現存する約 600棟の木造家屋群は、すべて18~19世紀の復興期に再建されました。フランチェスコ会修道院の内側に建てられた聖十字架教会は、この街で唯一の石造りの建築物です。不規則な道路網、街区、区画、中庭など、都市計画構造は中世以来維持されています。

アクセス

ヘルシンキからバスで約3時間30分~4時間、車で約3時間。

執筆協力者PROFILE

萩原 卓
萩原 卓
NPO法人世界遺産アカデミー認定講師/世界遺産検定マイスター/森林インストラクター/自然観察指導員/国家資格キャリアコンサルタント

大阪府出身。大学卒業後電気機器メーカーに入社、2015年退職。在職時代世界遺産に興味を持ち、2010年世界遺産検定マイスター資格取得、以降世界遺産アカデミー認定講師として、大学、自治体、カルチャー教室等で世界遺産講座や世界遺産検定対策講座など多数実施中。

遺産DATA

所在地 : Region of Satakunta, Province of Western Finland (formerly Province of Turku-Pori)
分類 : 文化遺産
登録年 : 1991年
範囲変更年 : 2009年
登録基準 : (iv) (v)
遺産の面積 : 0.29㎢
バッファ・ゾーン : 1.42㎢
座標 :N61 7 41.016 E21 30 42

アクセス

ヘルシンキからバスで約3時間30分~4時間、車で約3時間。

執筆協力者PROFILE

萩原 卓
萩原 卓
NPO法人世界遺産アカデミー認定講師/世界遺産検定マイスター/森林インストラクター/自然観察指導員/国家資格キャリアコンサルタント

大阪府出身。大学卒業後電気機器メーカーに入社、2015年退職。在職時代世界遺産に興味を持ち、2010年世界遺産検定マイスター資格取得、以降世界遺産アカデミー認定講師として、大学、自治体、カルチャー教室等で世界遺産講座や世界遺産検定対策講座など多数実施中。