リガの歴史地区
リガはハンザ同盟の中心地として、13~15世紀に中欧・東欧貿易による繁栄を享受した

遺産DATA

地域 : ヨーロッパ 保有国 : ラトビア共和国 分類 : 文化遺産 登録年 : 1997年 登録基準 : (i) (ii) 遺産の面積 : 4.383㎢ バッファ・ゾーン : 15.742㎢ 座標 : N56 57 15.012 E24 7 0

about

バルト海の港湾都市として発展したラトビアの首都

ラトビアの首都リガは1201年に港街として築かれ、13~15世紀の中欧・東欧地域のハンザ同盟の主要な中心地として繁栄しました。16世紀以降はロシア、ポーランド、スウェーデンの抗争に巻き込まれ、1710年にはロシア帝国の支配を受けました。19世紀には急激な産業発展を遂げ、重要な経済的中心地となりました。初期に建築された建造物の多くは火災と戦争で破壊されましたが、ヨーロッパを代表するアール・ヌーヴォーの建築様式は現在も数多く残されています。

アール・ヌーヴォー建築が集中するアルベルタ通り

リガは19世紀後半から20世紀初頭にかけて建築されたアール・ヌーヴォー建築がヨーロッパの中で最も集中している都市として知られています。その数は800棟ほどあり、特にアルベルタ通りに著名なアール・ヌーヴォー建築が集中しています。伝説によるとリガはアルベルト司祭によって築かれたため、リガで最も美しいとされるアルベルタ通りは司祭の名前にちなんでつけられたと言われています。また建設は1901~1908年という短期間で行われました。

ヨーロッパでも珍しい木造建築が残る都市

リガにはゴシック、ルネサンス、バロック、古典主義、アール・ヌーヴォーなど様々な建築様式が混在していますが、さらにヨーロッパでは珍しい木造建築も残されています。その中でも特に優れているとされるのが、バッファー・ゾーンに位置するカルンツィエマ地区です。これら木造建築はアール・ヌーヴォーとも混在し、リガの大きな特色ともなっています。また、カルンツィエマ地区では週末になるとラトビアの職人や農家が運んできた様々な品物が市場に並べられ、地元の人々が集まり賑わいます。

アクセス

リガ国際空港からタクシーで10~20分。また空港から旧市街の近くまでバスが10~20分ごとに出発している。

執筆協力者PROFILE

NPO法人世界遺産アカデミー認定講師/大学生

筑波大学人文・文化学群人文学類在学。2021年度「世界遺産✕SDGsチャレンジ!」小論文部門、2022年度「世界遺産✕SDGs教員養成プログラム」で最優秀賞。現在は中央アジアを中心とする無形文化遺産の保護や活用について関心がある。

Properties

三兄弟の家

三兄弟の家

House of the Three Brothers/Trīs Brāļi

リガに現存する最古の住宅で、3棟が隣同士に並んでいる。最も古い建物は生産や貿易活動に利用され、真ん中の建物は3つの中で最も豪華な建物。一番新しい建物は各階に小さなアパートがあり、3棟それぞれの異なる特徴をもつ。
市庁舎広場

市庁舎広場

Riga Town Hall Square / Rīgas Rātslaukums

500年前にクリスマスツリーが点灯された場所で、第二次世界大戦中に周辺の建造物とともに被害を受けたものの、その後再建された。広場の中央にはカール大帝の甥で軍事指揮官だったローランド像が立っている。
ブラックヘッドハウス

ブラックヘッドハウス

House of the Blackheads/Melngalvju nams

市庁舎広場の近くのリガで最も豪華といわれる建物。17世紀には主にドイツ商人で構成されたブラックヘッド兄弟団が住居として使用していた。第二次世界大戦に破壊されたが地元住民の寄付や協力で再建された。
リガ城

リガ城

Riga Castle/Rīgas pils

1922年以降ラトビア大統領の官邸として機能している。1330年に礎石が築かれ、以来数世紀にわたり、破壊が繰り返されるたびに大規模な再建が行われた。城自体は後期古典主義の建築様式の4階建てで非常に簡素である。
ユーゲントシュティール様式の建物

ユーゲントシュティール様式の建物

Art Nouveau architecture in Riga

ユーゲントシュティールとはドイツ語でアール・ヌーヴォーをさす言葉で、中でもリガで活躍した建築家ミハイル・エイゼンシュタインが手掛けた、エリザベート通り10b番地の建物はユーゲントシュティール様式の初期の代表例とされる。

遺産DATA

分類 : 文化遺産
登録年 : 1997年
登録基準 : (i) (ii)
遺産の面積 : 4.383㎢
バッファ・ゾーン : 15.742㎢
座標 :N56 57 15.012 E24 7 0

アクセス

リガ国際空港からタクシーで10~20分。また空港から旧市街の近くまでバスが10~20分ごとに出発している。

執筆協力者PROFILE

NPO法人世界遺産アカデミー認定講師/大学生

筑波大学人文・文化学群人文学類在学。2021年度「世界遺産✕SDGsチャレンジ!」小論文部門、2022年度「世界遺産✕SDGs教員養成プログラム」で最優秀賞。現在は中央アジアを中心とする無形文化遺産の保護や活用について関心がある。