リスコ・カイドとグラン・カナリア島の聖なる山々の文化的景観
聖地のひとつ「ロケ・ベンタイガ」。周辺には礼拝所だったと考えられる跡が残る

遺産DATA

地域 : ヨーロッパ 保有国 : スペイン 分類 : 文化遺産 登録年 : 2019年 登録基準 : (iii) (v) 遺産の面積 : 94.25㎢ バッファ・ゾーン : 85.57㎢ 座標 : N28 2 39.8 W15 39 40.3

about

山々と呪術や豊穣を祈願した遺跡がもたらす文化的景観

北大西洋に浮かぶカナリア諸島グラン・カナリア島中央部の広大な山岳地帯にリスコ・カイドは位置しています。この地では、多数の岩絵がある穴居時代の考古学遺跡や、穀物倉庫や貯水槽、農耕集落からなる文化的景観が形成されています。穴居時代の考古学遺跡は21の洞窟から構成されているほか、呪術や宗教的儀式、豊作の祈りと関係していると見られる岩絵も残されています。その中の1つの洞窟の天井には小さな光の入り口があり、夏至から秋にかけて光が差し込むことで、洞窟内の岩絵が照らし出されるようにつくられています。夜空も美しいこれらの遺跡周辺では、星と母なる地球の崇拝にも関連していると考えられています。

リスコ・カイド
多数の洞窟住居跡が残るリスコ・カイドの風景(ⒸMario/Adobe Stock)

アクセス

グラン・カナリア空港からビジターセンター最寄りのアルテナラバス停までサン・テルモバスターミナル、テロルバスターミナルを経由してバスで約2時間30分。

執筆協力者PROFILE

ミド
ミド
NPO法人世界遺産アカデミー認定講師/世界遺産検定マイスター/Podcast「行きたくなる世界遺産!」パーソナリティ

広島県出身。平和継承の入口として世界遺産検定を受験。現在は認定講師として大学、専門学校等で講座実施。2021年にポッドキャスト「行きたくなる世界遺産!」(地域情報/トラベル部門最高2位獲得)を開設しパーソナリティを務めつつ世界遺産関連施設で番組イベントを開催。

遺産DATA

保有国 : スペイン
分類 : 文化遺産
登録年 : 2019年
登録基準 : (iii) (v)
遺産の面積 : 94.25㎢
バッファ・ゾーン : 85.57㎢
座標 :N28 2 39.8 W15 39 40.3

アクセス

グラン・カナリア空港からビジターセンター最寄りのアルテナラバス停までサン・テルモバスターミナル、テロルバスターミナルを経由してバスで約2時間30分。

執筆協力者PROFILE

ミド
ミド
NPO法人世界遺産アカデミー認定講師/世界遺産検定マイスター/Podcast「行きたくなる世界遺産!」パーソナリティ

広島県出身。平和継承の入口として世界遺産検定を受験。現在は認定講師として大学、専門学校等で講座実施。2021年にポッドキャスト「行きたくなる世界遺産!」(地域情報/トラベル部門最高2位獲得)を開設しパーソナリティを務めつつ世界遺産関連施設で番組イベントを開催。