about
中央アジア・南アジアにおけるイスラム軍事建築の傑作
ロータス城塞は、スール朝の創始者シェール・シャーが1541年に現在のパキスタン北部の戦略拠点、ロータスに築いた強固な要塞群です。初期イスラム軍事建築の優れた例として知られ、城塞の主要な部分は良好な状態のまま残されています。0.7㎢の規模を誇る要塞の主要部分は、周囲4㎞を超える巨大な石積みの城壁で構成され、68の稜堡と12の門を備えています。城壁は最大12m以上もの厚さを持ち、高いところでは18mにも達する規模で、丘の頂上の地形に沿って建造されています。堅固な城壁の内部にはバオリ(階段井戸)による給水設備を備えていたため、水を確保することもできました。ほかにもカブーリ門の近くのシャーヒー・マスジド(王のモスク)と呼ばれるモスクや、ムガル帝国時代後期には宮殿風の邸宅(ハヴェリ)も建設されています。ロータス城塞は、火薬や大砲の導入によって発展したトルコの軍事建築を基本としつつ、インド亜大陸の様式も取り入れる形で発展した要塞建築の代表例となっています。
ムガル建築に影響を与えたトルコとインド亜大陸の伝統の融合
軍事建築として築かれたロータス城塞は、防御機能だけでなく建築や芸術の面でも高い完成度を誇り、トルコとインドにおける建築と芸術の面でその伝統を受け継いでいます。特に注目すべきはその装飾要素の洗練さと高い芸術的価値で、それらは各所に施された彫刻、美しい書体で刻まれた碑文、漆喰装飾や釉薬タイルなどに象徴されています。本遺産は、その後のムガル建築で発展した各種様式のモデルとなった点でも優れた価値を持つ建造物であるといえます。
アクセス
イスラマバードから車で約2時間。
執筆協力者PROFILE
2017年世界遺産検定1級合格。2018年世界遺産検定マイスター合格。2020年世界遺産アカデミー認定講師登録。福井県唯一の世界遺産アカデミー認定講師として、県内の公民館等での生涯学習講座講師として活動中。世界遺産プランニングチームpassword・『みんなで勉強会』リーダー。
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イスラマバードから車で約2時間。
執筆協力者PROFILE
2017年世界遺産検定1級合格。2018年世界遺産検定マイスター合格。2020年世界遺産アカデミー認定講師登録。福井県唯一の世界遺産アカデミー認定講師として、県内の公民館等での生涯学習講座講師として活動中。世界遺産プランニングチームpassword・『みんなで勉強会』リーダー。
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