構成資産DATA
イタリアを代表する広場の1つ
ローマの七丘の1つであるカンピドーリオの丘には、イタリアを代表する広場の1つであるカンピドーリオ広場があります。世界で最も美しい広場とも称されるこの広場は、16世紀前半にミケランジェロ・ブオナローティによって設計されたものです。ローマの都市再開発の一環として設計され、広場の正面の石段の延長線上に、ヴァティカン市国のサン・ピエトロ大聖堂が来るように配置が工夫されています。広場はヌオーヴォ宮殿(現在のカピトリーノ美術館)とセナトリオ宮殿(現在の市庁舎)、コンセルヴァトーリ宮殿に囲まれており、ミケランジェロがデザインした特徴的な舗装は、通貨ユーロの50セントコインのデザインにも採用されています。
世界で最初の公的な美術館の1つ
カピトリーノ美術館は、1471年に教皇シクストゥス4世がラテラーノ教皇宮に集められていたブロンズ彫刻をローマ市民に寄贈し、1734年に教皇クレメンス12世が一般に公開したことで、世界で最初の公的な美術館の1つとなりました。クレメンス12世は「トレヴィの泉」を作ったことでも有名な教皇です。カピトリーノ美術館には、ローマ建国神話にまつわるブロンズ像「カピトリーノの牝狼」や、「コンスタンティヌス帝の巨像の頭部」、「マルクス・アウレリウス帝の騎馬像」、「教皇ウルバヌス8世の肖像」など、ローマの歴史を伝える芸術作品が収められています。
執筆協力者PROFILE
北海道大学大学院博士後期課程を満期単位取得退学。仏グルノーブル第Ⅱ大学留学。2008年より現職。世界遺産に関するさまざまな書籍の編集・執筆・監修を手掛けるほか、「チコちゃんに叱られる!」(NHK)などの多くのメディア出演や、全国各地で100本を超す講演・講座を実施している。著書に『13歳からの世界遺産』(マイナビ出版)、『世界遺産のひみつ』(イースト・プレス)など。
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執筆協力者PROFILE
北海道大学大学院博士後期課程を満期単位取得退学。仏グルノーブル第Ⅱ大学留学。2008年より現職。世界遺産に関するさまざまな書籍の編集・執筆・監修を手掛けるほか、「チコちゃんに叱られる!」(NHK)などの多くのメディア出演や、全国各地で100本を超す講演・講座を実施している。著書に『13歳からの世界遺産』(マイナビ出版)、『世界遺産のひみつ』(イースト・プレス)など。