about
ヨーロッパの縮図が見られる大聖堂
コペンハーゲン近郊のロスキレにある大聖堂は、スカンジナビアで最初のゴシック様式で建造されたレンガ造りの側廊付きの大規模なバシリカで、双塔と半円形のギャラリーを備えています。ロスキレ・フィヨルドを見下ろす小高い丘の上に建てられており、重要なランドマークとなっています。その周囲には中世の町の構造が今も残っており、中世の建物のほか、17世紀および18世紀の立派な住宅が数多く残っています。1170年頃に建設が始まった当初の大聖堂はロマネスク様式でしたが、建設途中でフランスから流入したゴシック様式の影響を受けて設計が変更されました。その後の数世紀にわたり、礼拝堂や玄関ポーチなどが時代ごとの建築様式で次々と追加されていきました。その結果、この大聖堂はヨーロッパ建築史の縮図とも言える構造となっています。
建築様式の変遷
初期の建築物に見られるように、外壁のレンガはサイズや色にばらつきがあります。内部の壁は当初、ヴォールト(天井)やアーチの下面が漆喰で塗られていたほかは素地のままでした。後に内部全体が灰黄色の滑らかなスタッコ(化粧漆喰)で覆われ、元々の豊かな壁画の多くは失われました。ロスキレ大聖堂は、北ヨーロッパにおける大型宗教建築への初期のレンガ使用の優れた例であり、16世紀以降、デンマーク王室を記念して礼拝堂やポーチが継続的に追加されたことで、ヨーロッパ建築様式の変遷を一つの建物で体現する卓越した例ともなっています。使用されたレンガはイタリアから持ち込まれた当時最新の建材であったと言われています。大聖堂にある王室の記念碑は、10世紀から現在に至るまでの王族の埋葬を記念するものであり、宗教改革以降、例外を除いてすべてのデンマーク王と王妃がこの大聖堂に葬られています。
アクセス
日本からコペンハーゲン国際空港へ直行便(スカンジナビア航空)または乗継便(アムステルダム、フランクフルト経由)で移動。空港からコペンハーゲン中央駅まで電車で15分、そこからロスキレ駅まで25~30分。ロスキレ駅から大聖堂までは徒歩15分。
執筆協力者PROFILE
民間企業勤務のサラリーマン。趣味は世界遺産と言語。「リラの僧侶」の名で世界遺産ポッドキャスト「ニュースで読み解く世界遺産」のラジオパーソナリティーを担当。好きな世界遺産はリラの修道院。
アクセス
日本からコペンハーゲン国際空港へ直行便(スカンジナビア航空)または乗継便(アムステルダム、フランクフルト経由)で移動。空港からコペンハーゲン中央駅まで電車で15分、そこからロスキレ駅まで25~30分。ロスキレ駅から大聖堂までは徒歩15分。
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民間企業勤務のサラリーマン。趣味は世界遺産と言語。「リラの僧侶」の名で世界遺産ポッドキャスト「ニュースで読み解く世界遺産」のラジオパーソナリティーを担当。好きな世界遺産はリラの修道院。
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