ル・ピュイ・アン・ヴレイのノートル・ダム大聖堂。「ル・ピュイの道」の起点
about
聖地を目指しピレネーに至る巡礼の路
スペイン北西部に位置し、キリスト教の三大聖地の一つとされるサンティアゴ・デ・コンポステーラ。ヨーロッパ各地から巡礼者がこの地を目指す際には、フランスを通過することが多く、フランス国内を起点とする巡礼路がピレネー山脈を越えてスペインの聖地へと通じています。フランス国内には、「トゥールの道」「リモージュの道」「ル・ピュイの道」「トゥールーズの道」と呼ばれる4つの巡礼路があります。この4本の道の沿道にある建築物や遺跡と、「ル・ピュイの道」の7区間が世界遺産に登録されています。
中世の巡礼の記憶を今に伝える歴史的建築群
世界遺産の構成資産としては、11世紀から15世紀にかけて建てられた、当時の建築様式を代表する71件の建造物や遺跡が登録されており、地域ごとの特色や、建築物が果たしていた役割を今に伝えています。フランスのロマネスク建築の修道院として最大規模を誇るトゥールーズのサン・セルナン教会や、ル・ピュイ・アン・ヴレイのノートル・ダム大聖堂などの宗教施設に加え、橋や病院、宿泊所といった巡礼者のための施設も含まれます。また、モン・サン・ミシェルやアミアンのノートル・ダム大聖堂のように、単独でも世界遺産に登録されている建造物も、構成資産に含まれています。
アクセス
パリからトゥールまで電車で1時間。
執筆協力者PROFILE
雨宮 早陽
NPO法人世界遺産アカデミー認定講師
アクセス
パリからトゥールまで電車で1時間。
執筆協力者PROFILE
雨宮 早陽
NPO法人世界遺産アカデミー認定講師
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