about
ローマ時代にもたらされたブドウ栽培
くねくねと続く石畳の道など中世の面影が残るサン・テミリオン地域は、ワイン生産地として初めて登録された世界遺産です。フランス南西部のヌーヴェル・アキテーヌ地方に位置し、ボルドーワインのなかでも高級品の産地として知られます。広大なブドウ畑と醸造所、教会などの歴史的建造物が融合した景観は往時の姿をとどめています。この地におけるブドウ栽培の歴史は古く、古代ローマ時代まで遡ります。温暖な気候で水はけも良い土壌は、ブドウの栽培に適していました。
サンティアゴ・デ・コンポステーラへの巡礼道として繁栄
「サン・テミリオン」という地名は、8世紀に、ここで隠遁生活を送った修道士エミリオンの名に由来します。彼の弟子たちによって建てられたモノリス教会は巨大な石灰岩をくり抜いた構造で、その上にある鐘楼は、この街のランドマークとなっています(モノリスとは、大きな単一の石の意)。この地域にはサンティアゴ・デ・コンポステーラへの巡礼道が通っており、多くの巡礼者によって、ワインの評判も広まっていきました。さらに、12世紀のイングランド支配下においては、特別管理区域の地位が授けられ、ブドウとワインの生産が保護されました。世界遺産に登録されている範囲は、その特別管理区域の面積とほぼ重なります。
アクセス
ボルドーのサン・ジャン駅からサン・テミリオン駅まで列車で約40分。サン・テミリオン駅から街の中心地までは徒歩約20分。
執筆協力者PROFILE
北海道出身。高校時代にAFSでタイ王国へ交換留学。その後、同志社大学へ進学し、卒業後は専門紙記者として10年働いたのち、一般メディアで編集および取材活動に従事。世界遺産検定マイスター。特に好きな分野は、一神教などの宗教・信仰関連遺産。趣味は華道。
アクセス
ボルドーのサン・ジャン駅からサン・テミリオン駅まで列車で約40分。サン・テミリオン駅から街の中心地までは徒歩約20分。
執筆協力者PROFILE
北海道出身。高校時代にAFSでタイ王国へ交換留学。その後、同志社大学へ進学し、卒業後は専門紙記者として10年働いたのち、一般メディアで編集および取材活動に従事。世界遺産検定マイスター。特に好きな分野は、一神教などの宗教・信仰関連遺産。趣味は華道。
Similar Heritage
特徴が似た遺産を探す