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塩水を木製パイプで20㎞以上先へ
サラン・レ・バンの製塩所の歴史は中世以前にさかのぼります。近郊の地下水では、古くから高い濃度の塩分が確認されていました。13世紀に建てられた地下坑道や、19世紀に作られた今も稼働中の水圧ポンプ、井戸施設、地上の塩倉庫、旧住居など製塩にかかわった建造物が残り、世界遺産を構成しています。製塩所は、1962年に操業を停止するまで、少なくとも1,200年間稼働していました。1780年から1895年にかけては、その塩水が木製パイプを通り、21kmの木製パイプでアルケ・スナン王立製塩所へと運ばれていました。
次世代の工業都市の規範となった産業建築
フランス東部、ブザンソン近郊のアルケ・スナン王立製塩所は、ルイ16世治世下の1775年、クロード・ニコラ・ルドゥの設計で建築が始まりました。製塩所関連施設の周囲に病院、聖堂などを円形に配置することで労働組織の効率化を図り、啓蒙主義の理想を反映した都市建設を目指しましたが、最終的には実現せず、半円形の状態で終了しました。それでも、その建物群の機能的配列や、流れ作業に対応した構造などは、産業革命の起こっていないフランスにおいて産業建築の発展に大きな影響を与え、次世代の工業都市の規範となりました。
アクセス
直行便または経由便でパリへ。パリ・リヨン駅から列車を乗り継ぎ、アルケ・スナン王立製塩所へはアルケ・スナン駅で下車、徒歩で約2分。サラン・レ・バン大製塩所へはムシャール駅で下車、バスで約15分。
執筆協力者PROFILE
文化遺産や美術工芸を自身のテーマに関西や北陸、四国で長年取材・執筆。アンコールやマヤなど海外の遺跡取材や、「世界遺産ポンペイの壁画展」などの展覧会運営にも携わった。国内唯一の点字新聞でデスクを担った経験から、世界遺産のアクセシビリティーにも関心を持つ。
アクセス
直行便または経由便でパリへ。パリ・リヨン駅から列車を乗り継ぎ、アルケ・スナン王立製塩所へはアルケ・スナン駅で下車、徒歩で約2分。サラン・レ・バン大製塩所へはムシャール駅で下車、バスで約15分。
執筆協力者PROFILE
文化遺産や美術工芸を自身のテーマに関西や北陸、四国で長年取材・執筆。アンコールやマヤなど海外の遺跡取材や、「世界遺産ポンペイの壁画展」などの展覧会運営にも携わった。国内唯一の点字新聞でデスクを担った経験から、世界遺産のアクセシビリティーにも関心を持つ。
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