about
織物工場を中心とした計画的な街
イギリス中央部の西ヨークシャー州ブラッドフォードにあるソルテアは、19世紀後半に建設された織物工場を中心とした街です。この街を建設したのは、実業家で政治家でもあったタイタス・ソルト卿です。彼の名前のソルト(Salt)と、工場の前を流れるエア(Aire)川を組み合わせて、街は「ソルテア」と名付けられました。紡績から織物まで生産工程を統合した二つの大型の工場を中心として、広い道路沿いに並ぶ800軒以上の労働者のための住宅や、学校、教会、集会所、さらには図書館やコンサートホールなどの娯楽施設も、計画的に配置されました。
「パターナリズム(父子主義)」に基づく理想的な産業都市
産業革命以後、この地域は繊維産業で急速に成長しましたが、労働環境や居住環境は劣悪で、公害にも悩まされていました。タイタス・ソルト卿は、親子関係のように主人が従者の面倒を見るべきであるという「パターナリズム(父子主義)」を掲げていました。労働者にとって暮らしやすい環境の実現を目指して、ブラッドフォード郊外に土地を取得し、理想の産業都市としてソルテアを建設しました。経済的な発展と、人道に対する配慮が調和した美しい街並は、産業革命以後の都市計画の模範とされ、世界遺産となっているイタリアの「クレスピ・ダッダの企業都市」の建設にも影響を与えました。
アクセス
ロンドン、キングスクロス駅から列車で約2時間40分(リーズ経由)。
執筆協力者PROFILE
米国総合化学会社の日本法人にて海外人事部門などで40年間勤務した後、筑波大学大学院人間総合科学研究科世界文化遺産学専攻の博士課程を修了。博士(世界遺産学)。日本造園学会会員。日本シルク学会会員。元大東文化大学国際関係学部非常勤講師。
アクセス
ロンドン、キングスクロス駅から列車で約2時間40分(リーズ経由)。
執筆協力者PROFILE
米国総合化学会社の日本法人にて海外人事部門などで40年間勤務した後、筑波大学大学院人間総合科学研究科世界文化遺産学専攻の博士課程を修了。博士(世界遺産学)。日本造園学会会員。日本シルク学会会員。元大東文化大学国際関係学部非常勤講師。
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