about
ドミニコ会の修道院の食堂の壁に描かれた名画
ミラノの中心部に位置するサンタ・マリア・デッレ・グラーツィエ教会は、15世紀の半ばに完成した教会です。敷地内にはドミニコ会の修道院があります。その食堂の壁には、レオナルド・ダ・ヴィンチが1495年から97年にかけて描いた『最後の晩餐』が残ります。縦4.2m×幅9.1mの巨大な壁画で、「遠近法」と「明暗法」を取り入れ、イエスとその弟子たちをリアルに浮き立たせた名画です。壁画は、壁の漆喰が乾ききらないうちに描くフレスコ画ではなく、卵などを絵具に混ぜて固定材として使用するテンペラ画の技法で描かれました。速乾性に優れ、細やかな筆遣いを可能としましたが、壁に描く場合は耐久性に劣るため、「最後の晩餐」も早くに損傷が進み、20世紀後半には修復作業が行われました。
アクセス
日本からミラノへは直行便で15~16時間。サンタ・マリア・デッレ・グラーツィエ教会へは地下鉄またはタクシーを利用。「最後の晩餐」見学は完全予約制。
執筆協力者PROFILE
早稲田大学卒業。損害保険会社勤務の傍ら世界遺産を勉強し、退職後いくつかの大学にて関連講座を担当。現在は大学講師と趣味の音楽(クラシック歌手)の二刀流。
Details
サンタ・マリア・デッレ・グラーツィエ教会
Church of Santa Maria delle Grazie
ドミニコ会修道院
Dominican Convent
食堂
Refectory
アクセス
日本からミラノへは直行便で15~16時間。サンタ・マリア・デッレ・グラーツィエ教会へは地下鉄またはタクシーを利用。「最後の晩餐」見学は完全予約制。
執筆協力者PROFILE
早稲田大学卒業。損害保険会社勤務の傍ら世界遺産を勉強し、退職後いくつかの大学にて関連講座を担当。現在は大学講師と趣味の音楽(クラシック歌手)の二刀流。
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