サラズム:原始都市遺跡
紀元前4千~前3千年という大昔に人が住み、街が形成され、都市として発展した過程がわかる

遺産DATA

地域 : 西・南アジア 保有国 : タジキスタン共和国 分類 : 文化遺産 登録年 : 2010年 登録基準 : (ii) (iii) 遺産の面積 : 0.1593㎢ バッファ・ゾーン : 1.419㎢ 座標 : N39 30 28.4 E67 27 31.4

about

農業、金属の鉱業・加工業で都市へ発展

サラズムの原始都市遺跡は、紀元前4千年紀から前3千年紀後半にかけての中央アジアにおける人類定住の歴史を物語る考古学的な遺跡です。サラズムは中央アジア最古の集落の一つであり、その中心地は、遊牧民の家畜放牧に適した山岳地帯と、広大な渓谷の間に位置しています。この広大な渓谷が、ここへ最初に定住した人々による農業と灌漑の発展に役立ちました。農業や牧畜の他にも、銅やスズなどの金属鉱業や加工業が栄え、やがて街が成立して都市が形成されていく発展過程も知ることができます。この地域は、金属加工やそれに伴う道具、陶磁器、宝飾品の製作といった手工芸の発展においても、長期にわたって非常に大きな役割を果たしたのです。

広大な地域の人々との商業・文化交流ネットワーク

この遺跡はまた、中央アジアの山岳地帯の遊牧民と農耕民との間の交易・文化交流の証しにもなっています。「地の始まるところ」を意味するサラズムは、メソポタミアからインダス川、そしてイラン高原に至る広大な地域の北東端に位置し、長く繁栄した大都市でした。青銅器時代には、ここに住む人々が冶金と手工芸によってその活動を拡大し、中央アジアのステップ地帯からインド洋にまで及ぶ広大な地域の人々と商業・文化交流でつながり、非常に大規模で多様な交流ネットワークを持っていたことをうかがい知ることができます。

アクセス

経由便でタジキスタンの首都ドゥシャンベへ。サラズムまでは乗り合いタクシーなど車で4時間ほど。

執筆協力者PROFILE

毎日新聞記者・デスク/世界遺産アカデミー認定講師/世界遺産検定マイスター

文化遺産や美術工芸を自身のテーマに関西や北陸、四国で長年取材・執筆。アンコールやマヤなど海外の遺跡取材や、「世界遺産ポンペイの壁画展」などの展覧会運営にも携わった。国内唯一の点字新聞でデスクを担った経験から、世界遺産のアクセシビリティーにも関心を持つ。

遺産DATA

分類 : 文化遺産
登録年 : 2010年
登録基準 : (ii) (iii)
遺産の面積 : 0.1593㎢
バッファ・ゾーン : 1.419㎢
座標 :N39 30 28.4 E67 27 31.4

アクセス

経由便でタジキスタンの首都ドゥシャンベへ。サラズムまでは乗り合いタクシーなど車で4時間ほど。

執筆協力者PROFILE

毎日新聞記者・デスク/世界遺産アカデミー認定講師/世界遺産検定マイスター

文化遺産や美術工芸を自身のテーマに関西や北陸、四国で長年取材・執筆。アンコールやマヤなど海外の遺跡取材や、「世界遺産ポンペイの壁画展」などの展覧会運営にも携わった。国内唯一の点字新聞でデスクを担った経験から、世界遺産のアクセシビリティーにも関心を持つ。