セルギエフ・ポサドのトロイツェ・セルギエフ大修道院
9つの聖堂と神学校、屋敷、修道士の宿舎などを擁する

遺産DATA

地域 : ヨーロッパ 保有国 : ロシア連邦 分類 : 文化遺産 登録年 : 1993年 登録基準 : (ii) (iv) 遺産の面積 : 0.2275㎢ バッファ・ゾーン : 0.1557㎢ 座標 : N56 18 37.26 E38 7 52.3

about

セルギー・ラドネシスキーという人物

ロシア教会建築の「真珠」とも称されるトロイツェ・セルギエフ大修道院は、モスクワの北東70kmの地点にあるセルギエフ・ポサド市にあります。1337年、ロシアの偉大な修道院長であり、ロシア正教会の聖人の中でも最も崇敬される人物の一人である、セルギー・ラドネシスキーによって建立されました。トロイツェとは正教会の用語で他の教派でいう「三位一体」を示します。セルギーはモスクワ大公であったドミトリー・ドンスコイの精神的な助言者として高い名声を博し、1380年のクリコヴォの戦いではドンスコイに祝福を授けました。彼はまた、共住制修道生活の理念をロシアに広めたことでも有名です。この修道院はマコヴェツ丘陵の小さな木造教会として始まり、時代とともに発展し、強固なものとなっていきました。

中世ロシアの信仰の中心地

全長1.4kmの防壁に囲まれたトロイツェ・セルギエフ大修道院の敷地には、セルギーの棺が安置されているトロイツキー聖堂や、ロシア語で「眠り」を表すウスペンスキー聖堂、バロック様式の食堂付属聖セルギー聖堂など、9つの聖堂があります。18世紀半ばに大火災がありほとんどの木造の建物がほとんど焼失してしまったのですが、大規模な再建工事が開始され、その時に修道院の他に宿泊所や救貧院、商店などが作られました。その後も度重なる戦争などの被害の後も再建を繰り返し、当時の姿を留めている建造物はほとんどありません。しかし、ロシアの精神的な拠り所であることから、絶え間なく再建が繰り返されたことは、歴史的にも非常に高い意義を持つと思われます。今でも観光客や巡礼者が多く訪れています。

アクセス

首都モスクワからセルギエフ・ポサド市まで電車で約90分。

執筆協力者PROFILE

NPO法人世界遺産アカデミー認定講師

世界遺産検定初代マイスターの一人。地歴公民科の教諭として7年間大阪の公立高校で勤務。現在、世界遺産アカデミー認定講師として大学や私立中学で講義、授業を展開。また、自身のYouTubeチャンネル「翼の世界史チャンネル」で受験世界史の動画を配信。

遺産DATA

保有国 : ロシア連邦
分類 : 文化遺産
登録年 : 1993年
登録基準 : (ii) (iv)
遺産の面積 : 0.2275㎢
バッファ・ゾーン : 0.1557㎢
座標 :N56 18 37.26 E38 7 52.3

アクセス

首都モスクワからセルギエフ・ポサド市まで電車で約90分。

執筆協力者PROFILE

NPO法人世界遺産アカデミー認定講師

世界遺産検定初代マイスターの一人。地歴公民科の教諭として7年間大阪の公立高校で勤務。現在、世界遺産アカデミー認定講師として大学や私立中学で講義、授業を展開。また、自身のYouTubeチャンネル「翼の世界史チャンネル」で受験世界史の動画を配信。