about
中央アジア最古の都市のひとつ
ウズベキスタン南東部のシャフリサブズは、古代にはケシュまたはキシュ(心休まる地)と呼ばれた、中央アジアでも最古の歴史をもつ都市のひとつです。紀元前1千年紀には農耕集落が存在していたことが判明しています。シルク・ロードの交易の主役であったソグド人の活動により発展し、その繁栄は玄奘の「大唐西域記」にも記されています。この地域がイスラム化した後はサマルカンドやブハラといった近隣の都市の発展により衰退していきました。
ティムールの生誕地
14世紀に中央アジアに覇を唱えたティムール朝の開祖ティムールは、シャフリサブズで生まれました。ティムールは当初シャフリサブズを首都にしたいと考えましたが、立地と交通の便から、最終的にはサマルカンドを首都と定めました。それでもティムールは故郷の地へ特別な関心を寄せ、都市の城壁を強化し、アク・サラーイ宮殿(白の宮殿)やマドラサ、さらには一族の霊廟を建設するなど、中央アジアで最も美しい都市を築き上げようとしました。自らの墓をここに建設する計画も持っていたようです(ティムールの墓は現在サマルカンドにあります)。ティムール朝滅亡後、16世紀後半にはブハラ・ハン国により破壊されました。
アクセス
サマルカンドから車で約2時間半ほど。
執筆協力者PROFILE
早稲田大学卒業。損害保険会社勤務の傍ら世界遺産を勉強し、退職後いくつかの大学にて関連講座を担当。現在は大学講師と趣味の音楽(クラシック歌手)の二刀流。
アクセス
サマルカンドから車で約2時間半ほど。
執筆協力者PROFILE
早稲田大学卒業。損害保険会社勤務の傍ら世界遺産を勉強し、退職後いくつかの大学にて関連講座を担当。現在は大学講師と趣味の音楽(クラシック歌手)の二刀流。
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