
about
メキシコ最大級の広大な保護区
メキシコのユカタン半島のカリブ海沿岸に位置する『シアン・カーン自然保護地区』はメキシコ最大の自然保護区の一つです。約5300㎢におよぶ保護区域には湿地やマングローブ林、熱帯林、ラグーン、砂浜などの植生域が比較的手つかずの状態で存在します。保護区内には自然の陥没穴であるセノーテが数多く点在し、独特な景観を造りだしています。セノーテ内には独自の生態系が形成されています。また一帯はラムサール条約や生物保存圏にも登録されています。
ダイナミックな自然に生息する多様な生物たち
『シアン・カーン自然保護区』には豊かな植生域を有しており、保護区内には多様な生物の生息が確認されています。現在確認されているだけでも、850種以上の維管束植物、100種以上の哺乳類、330種以上の鳥類、40種以上の両生類と爬虫類、400種以上の魚類が確認されています。動植物に関する目録は未完成で、さらに多くの動植物が生息していると考えられます。またアメリカワニやウミガメなどの絶滅危惧種も数多く生息しています。
マヤ族とも関わりの深い自然保護区
『シアン・カーン自然保護区』は海岸線を含む並外れた自然美が古代マヤ族に高く評価されています。シアン・カーンとはマヤの言葉で「空のはじまるところ」という意味で神秘的な場所でもあります。マヤ文明が繁栄した地の一つで、一帯にはマヤ文明の遺跡も残っています。これらの遺跡は近年まで放棄されていましたが、現在は整備が進んでいます。観光客も増加しており、ガイド訓練も実施されています。また周辺の遺跡に関する調査活動も行われています。
アクセス
トゥルムから約10㎞。
執筆協力者PROFILE
筑波大学人文・文化学群人文学類在学。2021年度「世界遺産✕SDGsチャレンジ!」小論文部門、2022年度「世界遺産✕SDGs教員養成プログラム」で最優秀賞。現在は中央アジアを中心とする無形文化遺産の保護や活用について関心がある。
アクセス
トゥルムから約10㎞。
執筆協力者PROFILE
筑波大学人文・文化学群人文学類在学。2021年度「世界遺産✕SDGsチャレンジ!」小論文部門、2022年度「世界遺産✕SDGs教員養成プログラム」で最優秀賞。現在は中央アジアを中心とする無形文化遺産の保護や活用について関心がある。
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