
about
アフリカの天井
標高4,620mのエチオピア最高峰、ラスダシャン山がそびえる山岳地帯の公園であり、世界で最初に登録された世界遺産のひとつです。氷河によって形成された渓谷や岩山が広がり、「アフリカの天井」といわれるシミエン山地は一日の寒暖差が激しいため限られた動植物しか生息できません。かつてアフリカ大陸がヨーロッパ大陸と地続きだったことの証明となるワリアアイベックスや、キリストの使いと珍重されるゲラダヒヒなどが観察できます。
課題と解決に向けた取り組み
シミエン国立公園では、長年の大規模な浸食によって、険しい山頂、深い谷、急峻な断崖が形成され、多様な生態系を維持してきました。しかし、動物が生息するプロパティ内は人間が居住する地域でもあり、農地の拡大、土壌浸食、火災、家畜の過放牧のなどが影響を与えてきました。1983年にはティグライ人民解放戦線(TPLF)によって一時公園職員が退去を余儀なくされ、その後、動物の個体数の減少や新道路の建設計画などによって、1996年から危機遺産リストに記載されました。エチオピア政府は代替道路や保全措置対策を採ったため、2017年に危機遺産リストから脱しました。
アクセス
日本からエチオピアへの直行便は無し。仁川などで乗り換え、アジス・アベバを経由し、ゴンダール空港へ。空港からは車で2時間半以上。
執筆協力者PROFILE
慶應義塾大学大学院修士課程修了。桐蔭学園高校地理科教諭。神奈川県高文連社会科専門部会事務局長。東京大学空間情報科学研究センター協力研究員。(社)日本ICOMOS会員。山川出版社地理用語集編集委員。高校地理の教科書・地理用語集などを執筆・編集。
アクセス
日本からエチオピアへの直行便は無し。仁川などで乗り換え、アジス・アベバを経由し、ゴンダール空港へ。空港からは車で2時間半以上。
執筆協力者PROFILE
慶應義塾大学大学院修士課程修了。桐蔭学園高校地理科教諭。神奈川県高文連社会科専門部会事務局長。東京大学空間情報科学研究センター協力研究員。(社)日本ICOMOS会員。山川出版社地理用語集編集委員。高校地理の教科書・地理用語集などを執筆・編集。
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