シンハラジャ森林保護区
動植物の固有率が高いシンハラジャ森林保護区。特に鳥類は顕著で、スリランカ固有の20種のうち、19種がこの森で確認されている

遺産DATA

地域 : 西・南アジア 保有国 : スリランカ民主社会主義共和国 分類 : 自然遺産 登録年 : 1988年 登録基準 : (ix) (x) 遺産の面積 : 88.64㎢ 座標 : N6 25 0 E80 30 0

about

スリランカで唯一残存する原生熱帯雨林

スリランカ南西部の低地湿潤地帯に位置するシンハラジャ森林保護区は、スリランカで唯一残存する原生熱帯雨林です。尾根と谷が連なり、複雑な河川網が交差する、細長く起伏のある地形になっています。急峻な丘陵地帯でアクセスが困難なため、古来保護されてきた土地ですが、近年、周辺地域の開発が進んだ結果、森林は中世から現在までの間に約10分の1の規模にまで激減しているとも指摘されています。樹木の60%以上が固有種で、その多くが希少種です。スリランカには固有の植物830種が生息していますが、そのうち少なくとも139種がこの保護区内で確認されました。その中には椰子の一種であるロキソコッカス・ルピコラなど16の希少種が含まれています。

保護区内の鳥類20種のうち19種が固有種

保護区内では動物相の固有性も高く、スリランカ固有の哺乳類や蝶類の50%以上が生息しているとされます。固有性は特に鳥類で際立っており、セイロンカノコモリバトやセイロンサンジャクをはじめ、キジバト、シロガオムクドリ、ブッポウソウなどの固有種が生息し、保護区内で記録されている20種のうち19種がスリランカ固有種です。哺乳類でも、固有種のムラサキラングール、絶滅危惧種であるヒョウやインドゾウが保護区内に暮らしており、さらにさまざまな昆虫、爬虫類、希少両生類も確認されています。絶滅の危機に瀕している種や希少種が数多く生息している貴重な場所です。

アクセス

スリランカ最大の都市コロンボからバスを乗り継ぎ、カラワナへ5~6時間。そこから森林保護区入口付近まではバスやトゥクトゥクで。ガイドの同行が必須なため、現地で雇うこと。

執筆協力者PROFILE

毎日新聞記者・デスク/世界遺産アカデミー認定講師/世界遺産検定マイスター

文化遺産や美術工芸を自身のテーマに関西や北陸、四国で長年取材・執筆。アンコールやマヤなど海外の遺跡取材や、「世界遺産ポンペイの壁画展」などの展覧会運営にも携わった。国内唯一の点字新聞でデスクを担った経験から、世界遺産のアクセシビリティーにも関心を持つ。

遺産DATA

分類 : 自然遺産
登録年 : 1988年
登録基準 : (ix) (x)
遺産の面積 : 88.64㎢
座標 :N6 25 0 E80 30 0

アクセス

スリランカ最大の都市コロンボからバスを乗り継ぎ、カラワナへ5~6時間。そこから森林保護区入口付近まではバスやトゥクトゥクで。ガイドの同行が必須なため、現地で雇うこと。

執筆協力者PROFILE

毎日新聞記者・デスク/世界遺産アカデミー認定講師/世界遺産検定マイスター

文化遺産や美術工芸を自身のテーマに関西や北陸、四国で長年取材・執筆。アンコールやマヤなど海外の遺跡取材や、「世界遺産ポンペイの壁画展」などの展覧会運営にも携わった。国内唯一の点字新聞でデスクを担った経験から、世界遺産のアクセシビリティーにも関心を持つ。