ステウンスの崖壁
メキシコのユカタン半島からは約8800㎞も離れている

遺産DATA

地域 : ヨーロッパ 保有国 : デンマーク王国 分類 : 自然遺産 登録年 : 2014年 登録基準 : (viii) 遺産の面積 : 0.5㎢ バッファ・ゾーン : 41.36㎢ 座標 : N55 16 2 E12 25 24

about

史上最も有名な大量絶滅

デンマークのシェラン島中東部にある海岸沿いに高さ41mの白亜質の崖壁が15㎞も続いています。地球の生命史における隕石衝突の影響を証明する世界的にも卓越した証拠を持つ場所です。この遺産は、約6500万年前の白亜紀末期にメキシコのユカタン半島の沖合にチクシュルーブ隕石が衝突した証拠を表しています。隕石の衝突の際に巻き上げられた灰が多く離れたステウンスにも降り積もり、滅びた動植物の化石が完全な形で残る地層が発見されました。この出来事が恐竜時代の終焉を引き起こしたと広く信じられています。この場所は、小惑星によって恐竜などの大量絶滅が引き起こされたという根本理論を築いた、ルイス・W・アルバレスと息子ウォルターらによる研究が行なわれた3つの場所の中で最も重要でアクセスしやすい場所となっており、その科学的意義は非常に高いものです。この遺産は、科学への過去、現在、そして未来の貢献という観点でも極めて重要であり、その価値を世界中の人々に伝えています。

アクセス

日本からコペンハーゲン国際空港へ直行便で移動。コペンハーゲン中央駅から電車でKøge駅へ行き、St. Heddinge駅へ乗り換え。そこから252番のバスに乗り、Højerup (Korsnæbsvej)バス停で下車、歩いて約10分。

執筆協力者PROFILE

渡邊 圭
渡邊 圭
NPO法人世界遺産アカデミー認定講師/世界遺産検定マイスター(世界遺産アカデミー賞)

民間企業勤務のサラリーマン。趣味は世界遺産と言語。「リラの僧侶」の名で世界遺産ポッドキャスト「ニュースで読み解く世界遺産」のラジオパーソナリティーを担当。好きな世界遺産はリラの修道院。

遺産DATA

分類 : 自然遺産
登録年 : 2014年
登録基準 : (viii)
遺産の面積 : 0.5㎢
バッファ・ゾーン : 41.36㎢
座標 :N55 16 2 E12 25 24

アクセス

日本からコペンハーゲン国際空港へ直行便で移動。コペンハーゲン中央駅から電車でKøge駅へ行き、St. Heddinge駅へ乗り換え。そこから252番のバスに乗り、Højerup (Korsnæbsvej)バス停で下車、歩いて約10分。

執筆協力者PROFILE

渡邊 圭
渡邊 圭
NPO法人世界遺産アカデミー認定講師/世界遺産検定マイスター(世界遺産アカデミー賞)

民間企業勤務のサラリーマン。趣味は世界遺産と言語。「リラの僧侶」の名で世界遺産ポッドキャスト「ニュースで読み解く世界遺産」のラジオパーソナリティーを担当。好きな世界遺産はリラの修道院。