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フリードリヒ・フォン・シュトルーヴェの功績
ドイツ出身のロシア人天文学者フリードリヒ・フォン・シュトルーヴェは、地球の大きさや形を調べるために約40年をかけて調査を行いました。総距離2,820㎞にわたり、265カ所を測定し、正確な子午線の長さを求めるための三角測量を繰り返しました。世界遺産に登録されたのは265カ所のうち34カ所です。この長期間にわたる測量により、地球がわずかに楕円形であることと、その大きさが科学的に証明されました。
10カ国に広がるトランスバウンダリー・サイト
世界遺産に登録された34地点は、北極海から黒海までの10カ国にまたがっています。世界遺産の中でも、10カ国以上に広がるものは非常に珍しく、同じヨーロッパの『カルパティア山脈と他のヨーロッパ地域のブナ原生林』(18カ国)に次いで多いです。文化遺産としては、保有国の数が最も多い遺産になります。 北はノルウェーのハンメルフェストから始まり、スウェーデン、フィンランド、ロシア、エストニア、ラトビア、リトアニア、ベラルーシ、モルドバを経て、ウクライナのスタラ・ネクラアシウカまで続いています。
主要な測地点について
●ハンメルフェスト(ノルウェー王国)
不凍港として有名で、測地弧の最北端に位置します。記念モニュメントも建てられています。
●アラトオルニオ教会(フィンランド共和国)
測量に利用された建物が現存しており、貴重な構成資産です。
●タルトゥ天文台(エストニア共和国)
シュトルーヴェが台長を務めた天文台で、測地弧の起点となった場所です。
アクセス
ハンメルフェストへはオスロからアルタへ2時間ほど飛行機で、アルタから車で2時間ほど移動。
執筆協力者PROFILE
保育士の資格を取得後、2005年より児童関係の仕事に就く。仕事をしながら社会福祉士の資格を取得し、興味を持っていた世界遺産検定にも挑戦。世界遺産検定1級を複数回合格。現在は仕事と並行しながら保育や世界遺産を中心としたブログも執筆している。
アクセス
ハンメルフェストへはオスロからアルタへ2時間ほど飛行機で、アルタから車で2時間ほど移動。
執筆協力者PROFILE
保育士の資格を取得後、2005年より児童関係の仕事に就く。仕事をしながら社会福祉士の資格を取得し、興味を持っていた世界遺産検定にも挑戦。世界遺産検定1級を複数回合格。現在は仕事と並行しながら保育や世界遺産を中心としたブログも執筆している。
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