about
セルビア王国の始祖、ステファン・ネマニャが創建した修道院
12世紀から15世紀に隆盛を誇ったセルビア王国ネマニッチ朝の始祖、ステファン・ネマニャによって創建された修道院で、セルビア正教で最大の規模を誇っています。彼の遺体のほか、その妻アナスタシアや初代セルビア国王であるステファン1世もこの修道院に眠っています。この修道院を中心にコンスタンティノープル総主教庁からの独立によってセルビア正教会が成立しており、セルビアの文化的な中心となっていました。
現存する2つの聖堂、生神女聖堂と王の聖堂
かつては13もの聖堂が建てられていましたが、その後のオスマン帝国による襲撃や地震などの影響によって、囲い壁の中には2つの聖堂のみが残されています。生神女教会は、ロマネスク様式とビザンツ様式を融合させた東方中世教会建築の特徴的な様式であるラシュカ派様式の代表例とされ、ドーム屋根の単身廊式教会の外観はロマネスク様式の大聖堂を彷彿とさせます。一方、聖堂内部にはセルビア美術の最高傑作ともされる「キリストの磔刑」を初めとして華麗なフレスコ画が現存しており、ビザンチン美術史と西洋美術史の両方において重要な作品であると考えられています。一方、王の聖堂の内部には、サロニケ派の画家ミカエルとエウティキウスの手によるフレスコ画装飾が描かれており、彼らの傑作である「聖母マリアの生涯の周期」は、ビザンチン美術を代表する作品の一つであるとされています。
アクセス
ベオグラードから最寄りのウシチェ駅まで鉄道で約6時間半~7時間。
執筆協力者PROFILE
2017年世界遺産検定1級合格。2018年世界遺産検定マイスター合格。2020年世界遺産アカデミー認定講師登録。福井県唯一の世界遺産アカデミー認定講師として、県内の公民館等での生涯学習講座講師として活動中。世界遺産プランニングチームpassword・『みんなで勉強会』リーダー。
アクセス
ベオグラードから最寄りのウシチェ駅まで鉄道で約6時間半~7時間。
執筆協力者PROFILE
2017年世界遺産検定1級合格。2018年世界遺産検定マイスター合格。2020年世界遺産アカデミー認定講師登録。福井県唯一の世界遺産アカデミー認定講師として、県内の公民館等での生涯学習講座講師として活動中。世界遺産プランニングチームpassword・『みんなで勉強会』リーダー。
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