about
自然の景観を優先したデザイン
イングランド北部ノース・ヨークシャー州にあるスタッドリー・ロイヤル公園は、18世紀に築かれた英国式庭園の傑作とされています。この時代につくられた庭園のなかで、往時の姿を伝える数少ない例の一つです。ここは、政治家のジョン・エイズラビーとその息子であるウィリアムにより整備されました。庭園には、運河、池、滝、芝生、生垣があり、趣がある建物や門、彫像が配置されています。最大の特徴は、自然の景観を優先して、園内がデザインされていることです。例えば、スケル川の流れを庭に取り入れて、その周りの田園風景を「借景」していることが挙げられます。

庭園の一部になった「廃墟修道院」
シトー会のファウンテンズ修道院は、1132年に創設されました。それから1世紀が経ったころには、国内のシトー会修道院の中でも際立つ存在になっていましたが、イングランドの宗教改革を実施したヘンリー8世の修道院解散令により1539年に閉鎖され、修道士たちは追放されてしまいました。そしてしばらくの時を経て、エイズラビー家によって周辺の土地が買い取られ、庭園の設計に着手します。息子ウィリアムはさらに究極の眺めを創出するために、廃墟となった修道院も購入しました。廃墟をも庭園の一部としたその景観は、〝驚くべき眺め〟とも呼ばれています。この修道院跡の廃墟も含む庭園は、現在、ナショナル・トラストが所有し、整備や復元が進められています。

アクセス
ロンドンのキングス・クロス駅からハロゲイト駅まで鉄道で約2時間40分から3時間。ハロゲイト駅からは車で25分。
執筆協力者PROFILE
北海道出身。高校時代にAFSでタイ王国へ交換留学。その後、同志社大学へ進学し、卒業後は専門紙記者として10年働いたのち、一般メディアで編集および取材活動に従事。世界遺産検定マイスター。特に好きな分野は、一神教などの宗教・信仰関連遺産。趣味は華道。
アクセス
ロンドンのキングス・クロス駅からハロゲイト駅まで鉄道で約2時間40分から3時間。ハロゲイト駅からは車で25分。
執筆協力者PROFILE
北海道出身。高校時代にAFSでタイ王国へ交換留学。その後、同志社大学へ進学し、卒業後は専門紙記者として10年働いたのち、一般メディアで編集および取材活動に従事。世界遺産検定マイスター。特に好きな分野は、一神教などの宗教・信仰関連遺産。趣味は華道。
Similar Heritage
特徴が似た遺産を探す