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特有の形状をした巨石防御施設
イタリア半島の西方の地中海に浮かぶサルディーニャ島には、ヌラーゲと呼ばれる特異な形をした建造物が多く見られます。その数は7,000におよび、石を積み上げてつくられ円筒状や先端を切った円錐状になっています。青銅器時代中期から後期(紀元前1600~前1200年頃)に築かれたと考えられ、内部には天井がアーチ状になった部屋があります。これらはサルディーニャ島特有のもので、当初はその場所に住む一族によって建造され、後に社会がより複雑な階層社会になるにつれ防御施設になっていきました。
大国の脅威から村人を守った大規模な要塞
サルディーニャ島南部にあるバルーミニ村には、最大級の規模を持つヌラーゲであるスー・ヌラージがあります。スー・ヌラージには、螺旋階段で結ばれた3つの部屋からなる巨大な中央塔があり、高さは当初18.5メートルを超えていました。その周囲には、防壁や武器庫に井戸、中庭なども備えられていました。その大きさにより、非常時には村人全員を収容できたとされています。バルーミニ村に残るヌラージは、カルタゴの脅威から守るために拡張し強化されたものです。発掘調査により、紀元前3世紀頃までは人が住んでいたことが確認されていますが、紀元前2世紀にはローマ帝国の支配下に入り、ヌラージは放棄されました。
アクセス
サルディーニャ島はローマから空路で1時間、フェリーで約7時間。サルディーニャ自治州の州都カリアリからバルーミニへ、バスで1時間。
執筆協力者PROFILE
米国総合化学会社の日本法人にて海外人事部門などで40年間勤務した後、筑波大学大学院人間総合科学研究科世界文化遺産学専攻の博士課程を修了。博士(世界遺産学)。日本造園学会会員。日本シルク学会会員。元大東文化大学国際関係学部非常勤講師。
アクセス
サルディーニャ島はローマから空路で1時間、フェリーで約7時間。サルディーニャ自治州の州都カリアリからバルーミニへ、バスで1時間。
執筆協力者PROFILE
米国総合化学会社の日本法人にて海外人事部門などで40年間勤務した後、筑波大学大学院人間総合科学研究科世界文化遺産学専攻の博士課程を修了。博士(世界遺産学)。日本造園学会会員。日本シルク学会会員。元大東文化大学国際関係学部非常勤講師。
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