about
サハラ交易で栄えたジェンネが起源
コートジボワール北部に点在する8つのスーダン様式のモスク群は、土造り、突き出た木材、ピラミッドのような先細りのミナレット、陶器やダチョウの卵で装飾されたバットレス(主壁を支える垂直な控え壁)などが特徴です。この建築様式は「スーダン様式」呼ばれ、砂漠地帯からスーダンのサバンナまで広がった西アフリカのサバンナ地帯に特有のものです。その起源は、14世紀頃に金と塩を扱うサハラ交易で栄えたマリ帝国のジェンネにあります。
気候条件に適応したスーダン様式のモスク
14〜16世紀にかけて、マリ帝国の内紛やソンガイ帝国の崩壊に伴って、イスラム商人や学者は南下し、コートジボワールやブルキナファソ、ガーナ、ニジェールへと進出しました。彼らは新しい貿易拠点を開発してイスラム教を広め、この過程でコートジボワールにジェンネのモスクの建築様式が伝わりました。コートジボワールでは、湿度の高い気候の要件を満たすために、ジェンネのものよりも低く頑丈にバットレスを備えた構造へと進化しました。気候条件に適応した、イスラムと地元の建築様式の融合が示されています。
アクセス
「コンゴの泥モスク」首都ヤムスコロからコンゴまで、車で4時間45分。
執筆協力者PROFILE
広島県出身。平和継承の入口として世界遺産検定を受験。現在は認定講師として大学、専門学校等で講座実施。2021年にポッドキャスト「行きたくなる世界遺産!」(地域情報/トラベル部門最高2位獲得)を開設しパーソナリティを務めつつ世界遺産関連施設で番組イベントを開催。
アクセス
「コンゴの泥モスク」首都ヤムスコロからコンゴまで、車で4時間45分。
執筆協力者PROFILE
広島県出身。平和継承の入口として世界遺産検定を受験。現在は認定講師として大学、専門学校等で講座実施。2021年にポッドキャスト「行きたくなる世界遺産!」(地域情報/トラベル部門最高2位獲得)を開設しパーソナリティを務めつつ世界遺産関連施設で番組イベントを開催。
Similar Heritage
特徴が似た遺産を探す