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イスラーム以前から信仰を集める聖なる山
キルギスのフェルガナ渓谷のオシ市に位置するスレイマン・トーはイスラーム以前から信仰されていた聖なる山です。この山は中央アジアシルクロードの重要な街道の交差点に位置しており、旅人にとっては灯台の役割を果たしていました。スレイマン・トーはイスラーム以前からも信仰の対象とされていて、また、イスラーム以前とイスラームの文化がうまく融合した結果、さまざまな遺跡や建築物が残っているところが非常に特徴的だと言えるでしょう。
山岳信仰とイスラームが混在する場所
イスラーム以前の遺構としては、五つの峰の斜面に残された岩面彫刻のある洞窟が興味深いです。これらの洞窟はすべて古代の道綱で繋がっています。また、イスラームが信仰されてからはモスクが建築されて、古くからの山岳信仰とイスラームがうまく結びついたものとなっています。特に移動手段である「馬」の信仰がイスラーム以前からされていたのですが、一神教である「イスラーム」とこれらの山岳信仰がうまく共存するのは極めて興味深いケースであり、文化的な価値は非常に高いと言えるでしょう。このように完全な形で残る聖山は、中央アジアでは例がありません。
アクセス
首都ビシュケクからオシまで車で10時間、もしくは飛行機で45分。
執筆協力者PROFILE
世界遺産検定初代マイスターの一人。地歴公民科の教諭として7年間大阪の公立高校で勤務。現在、世界遺産アカデミー認定講師として大学や私立中学で講義、授業を展開。また、自身のYouTubeチャンネル「翼の世界史チャンネル」で受験世界史の動画を配信。
アクセス
首都ビシュケクからオシまで車で10時間、もしくは飛行機で45分。
執筆協力者PROFILE
世界遺産検定初代マイスターの一人。地歴公民科の教諭として7年間大阪の公立高校で勤務。現在、世界遺産アカデミー認定講師として大学や私立中学で講義、授業を展開。また、自身のYouTubeチャンネル「翼の世界史チャンネル」で受験世界史の動画を配信。
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