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思想や習俗が共有された長距離交易の要衝
グアテマラの太平洋岸山麓には亜熱帯湿潤林に覆われた考古学遺跡群があります。タカリク・アバフは、紀元前800年から紀元後900年までの約1,700年の間、メキシコのテワンテペク地峡と現在のエルサルバドルとを結ぶ長距離交易の要衝でした。この交易路を通じて、思想や習俗が広く共有されていました。そうした立地条件もあり、この遺跡群の石碑や建造物の様式からは、北中米で最初期の古代文明であるオルメカ文明からマヤ文明へと移行していく過程が明確に示されています。
祖先伝来の宇宙観に基づく設計
オルメカ文明が優勢であった紀元前800年から紀元前350年頃につくられたとされる「建造物7」には、ジャガーと人間が融合しているような半人半獣像の彫刻が残されています。ジャガーはオルメカで崇拝対象でした。紀元前100年から紀元後50年頃になると、初期マヤ文化が出現し、この時代につくられた石碑には、マヤ文字による文章やマヤ暦が刻まれています。遺跡内では独創的な水利施設も見つかっており、建造物や空間などのレイアウトは祖先伝来の宇宙観に基づいた設計となっています。一部の先住民にとっては、今もなお儀式を執り行うために訪れる聖地とされています。
アクセス
グアテマラシティからレタルレウまでバスで4時間から5時間。レタルレウ市内からはタクシーを使うのがスムーズ。
執筆協力者PROFILE
北海道出身。高校時代にAFSでタイ王国へ交換留学。その後、同志社大学へ進学し、卒業後は専門紙記者として10年働いたのち、一般メディアで編集および取材活動に従事。世界遺産検定マイスター。特に好きな分野は、一神教などの宗教・信仰関連遺産。趣味は華道。
アクセス
グアテマラシティからレタルレウまでバスで4時間から5時間。レタルレウ市内からはタクシーを使うのがスムーズ。
執筆協力者PROFILE
北海道出身。高校時代にAFSでタイ王国へ交換留学。その後、同志社大学へ進学し、卒業後は専門紙記者として10年働いたのち、一般メディアで編集および取材活動に従事。世界遺産検定マイスター。特に好きな分野は、一神教などの宗教・信仰関連遺産。趣味は華道。
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