タッシリ・ナジェール
「タッシリ・ナジェール」はサハラ砂漠西部のトゥアレグ族の言葉で「水流の多い地」を意味し、かつての環境を想起させる

遺産DATA

地域 : アフリカ 保有国 : アルジェリア民主人民共和国 所在地 : Wilayas (provinces) of Illizi and Tamanghasset 分類 : 複合遺産 登録年 : 1982年 登録基準 : (i) (iii) (vii) (viii) 遺産の面積 : 72,000㎢ 座標 : N25 30 0 E9 0 0

about

かつては川が流れ森が広がる土地だった

タッシリ・ナジェールは、サハラ砂漠の深奥部にある台地で、いまから6,000年ほど前の先史時代の岩絵が多く残る地です。「タッシリ・ナジェール」とは現地のトゥアレグ族の言葉で「水流の多い地」という意味ですが、現在は砂漠のなかの不毛な地で、まるで月面のような風景が広がり、浸食された砂岩が立ち並ぶ「岩の森」とも呼ばれる景観となっています。岩のくぼみには牛の群れやワニ、小舟、狩猟や舞踏など15,000点以上の岩絵が残されています。これらにより、ここはかつて湿潤で緑豊かな地であったことがわかります。サハラの気候変動・砂漠化と動物や人々の生活を知るための重要な岩絵群です。

アクセス

アルジェリア南東部、拠点となるオアシスのジャーネットまで国内線で飛び、そこから車で約4時間。陸路の公共交通機関はない。

執筆協力者PROFILE

細谷 正文
細谷 正文
大東文化大学・フェリス女学院大学講師/NPO法人世界遺産アカデミー認定講師

早稲田大学卒業。損害保険会社勤務の傍ら世界遺産を勉強し、退職後いくつかの大学にて関連講座を担当。現在は大学講師と趣味の音楽(クラシック歌手)の二刀流。

遺産DATA

地域 : アフリカ
所在地 : Wilayas (provinces) of Illizi and Tamanghasset
分類 : 複合遺産
登録年 : 1982年
登録基準 : (i) (iii) (vii) (viii)
遺産の面積 : 72,000㎢
座標 :N25 30 0 E9 0 0

アクセス

アルジェリア南東部、拠点となるオアシスのジャーネットまで国内線で飛び、そこから車で約4時間。陸路の公共交通機関はない。

執筆協力者PROFILE

細谷 正文
細谷 正文
大東文化大学・フェリス女学院大学講師/NPO法人世界遺産アカデミー認定講師

早稲田大学卒業。損害保険会社勤務の傍ら世界遺産を勉強し、退職後いくつかの大学にて関連講座を担当。現在は大学講師と趣味の音楽(クラシック歌手)の二刀流。