タウリカ半島の古代都市とチョーラ
黒海に面して仕切り壁や柱の跡が残っている

遺産DATA

地域 : ヨーロッパ 保有国 : ウクライナ 所在地 : Sevastopol, Administrative Region of Sevastopol, Ukraine 分類 : 文化遺産 登録年 : 2013年 登録基準 : (ii) (v) 遺産の面積 : 2.593752㎢ バッファ・ゾーン : 30.410876㎢ 座標 : N44 36 39 E33 29 29

about

地理的要素と文化的要素からみるタウリカ半島の古代都市

黒海に面するクリミア半島南端のケルソネソスには、古代ギリシャの植民都市の遺跡が残っています。そこには「チョーラ」と呼ばれる区分けされた土地も含まれています。この地はワイン生産の中心地として発展し、ギリシャ、ローマ、ビザンツ、黒海以北の人々との交流拠点となってきました。また、石器時代や青銅器時代の集落跡、ローマ時代の要塞や給水システムなども残されています。

数百残っている「チョーラ」とは?

ケルソネソスに残る数百の「チョーラ」とは、長方形に等分された小区画の土地のことです。これらはブドウ園として使われてきた歴史があり、ワイン生産の基盤となっていました。ブドウ畑の植え込みや仕切り壁は、良い保存状態で残されています。

近年のロシア・ウクライナ問題

18世紀に帝政ロシアが軍港を築き、ソビエト連邦時代を経てクリミアはウクライナ領となりました。しかしながら、2014年にウクライナで政変が起きた後、ロシア軍がクリミアに進駐し、ロシアによる編入が宣言されました。この状況は、現在の両国の緊張した関係もあり、遺産の保護や管理にも影響を及ぼしていると指摘されています。

アクセス

黒海に面するクリミア半島(タウリカ半島)の南端。ケルソネソスはセヴァストポリの郊外にあり、セヴァストポリからバスかタクシーで移動する。なお、2025年11月時点で外務省よりウクライナ全域に危険レベル4の退避勧告が出ている。

執筆協力者PROFILE

宮澤 裕一
宮澤 裕一
NPO法人世界遺産アカデミー認定講師/保育士/社会福祉士

保育士の資格を取得後、2005年より児童関係の仕事に就く。仕事をしながら社会福祉士の資格を取得し、興味を持っていた世界遺産検定にも挑戦。世界遺産検定1級を複数回合格。現在は仕事と並行しながら保育や世界遺産を中心としたブログも執筆している。

遺産DATA

保有国 : ウクライナ
所在地 : Sevastopol, Administrative Region of Sevastopol, Ukraine
分類 : 文化遺産
登録年 : 2013年
登録基準 : (ii) (v)
遺産の面積 : 2.593752㎢
バッファ・ゾーン : 30.410876㎢
座標 :N44 36 39 E33 29 29

アクセス

黒海に面するクリミア半島(タウリカ半島)の南端。ケルソネソスはセヴァストポリの郊外にあり、セヴァストポリからバスかタクシーで移動する。なお、2025年11月時点で外務省よりウクライナ全域に危険レベル4の退避勧告が出ている。

執筆協力者PROFILE

宮澤 裕一
宮澤 裕一
NPO法人世界遺産アカデミー認定講師/保育士/社会福祉士

保育士の資格を取得後、2005年より児童関係の仕事に就く。仕事をしながら社会福祉士の資格を取得し、興味を持っていた世界遺産検定にも挑戦。世界遺産検定1級を複数回合格。現在は仕事と並行しながら保育や世界遺産を中心としたブログも執筆している。