テ・ワヒポウナム
絶景のミルフォード・サウンドは観光地としても人気

遺産DATA

地域 : オセアニア 保有国 : ニュージーランド 分類 : 自然遺産 登録年 : 1990年 登録基準 : (vii) (viii) (ix) (x) 遺産の面積 : 26000㎢ 座標 : S45 2 9.7 E167 19 10.6

about

様々な景観美と豊かな自然景観

ニュージーランド南島の南西部の2万6,000㎢(ニュージーランドの陸地面積の10%)に広がり、フィヨルドランド、マウント・アスパイアリング、マウント・クック、ウエストランドの4つの国立公園をはじめ、2つの自然保護区、3つの科学保護区、13の景観保護区、4つの野生生物管理保護区などが含まれています。ニュージーランド最高峰(アオラキ/マウント・クック(標高3,724m))、最長の氷河(ハウパパ/タスマン氷河(長さ27km))をはじめとした様々な景観美を堪能することができます。

氷河による浸食とプレートテクトニクスが生んだダイナミックな景観

ニュージーランド最高峰(アオラキ/マウント・クック、「アオラキ」はマオリ語で「雲を突き抜ける山」の意)を含む山岳地帯は、インド・オーストラリアプレートと太平洋プレートとの衝突によって形成されたもので、海岸線から30km圏内で4,000m近くにまで達するという急峻で美しい山容を見せてくれます。そこから流れ出る氷河の浸食や堆積作用によって形成されたフィヨルドやU字谷、モレーンは圧倒的な景観美を見せてくれています。フィヨルドランド国立公園にあるフィヨルドのうちで、ミルフォード・サウンドは唯一道路でアクセス可能で、タスマン海から16kmもの長さに渡って広がっています。美しい渓谷美を誇るこの場所は生態系の宝庫にもなっており、保護下で生息するイルカやペンギン、アザラシなどをみかけることもできます。

希少なニュージーランドの鳥類固有種/絶滅危惧種の生息地

飛べない鳥・タカヘ、世界で最も重いオウム・カカポをはじめ、南島亜種のブラウン・キーウィやキバタン、パテケ(チャイロコガモ)などの希少な固有種や絶滅危惧種の鳥類の個体群が生息しています。特にカカポは1980年代初頭までフィヨルドランドでの生息が確認されていたものの、現在本土では絶滅したと考えられており、この地域の限られた島々での管理が重要となっています。

アクセス

クイーンズタウンからミルフォードサウンドまで車で約4時間。

執筆協力者PROFILE

達川 恭之
達川 恭之
NPO法人世界遺産アカデミー認定講師/世界遺産検定マイスター

2017年世界遺産検定1級合格。2018年世界遺産検定マイスター合格。2020年世界遺産アカデミー認定講師登録。福井県唯一の世界遺産アカデミー認定講師として、県内の公民館等での生涯学習講座講師として活動中。世界遺産プランニングチームpassword・『みんなで勉強会』リーダー。

遺産DATA

分類 : 自然遺産
登録年 : 1990年
登録基準 : (vii) (viii) (ix) (x)
遺産の面積 : 26000㎢
座標 :S45 2 9.7 E167 19 10.6

アクセス

クイーンズタウンからミルフォードサウンドまで車で約4時間。

執筆協力者PROFILE

達川 恭之
達川 恭之
NPO法人世界遺産アカデミー認定講師/世界遺産検定マイスター

2017年世界遺産検定1級合格。2018年世界遺産検定マイスター合格。2020年世界遺産アカデミー認定講師登録。福井県唯一の世界遺産アカデミー認定講師として、県内の公民館等での生涯学習講座講師として活動中。世界遺産プランニングチームpassword・『みんなで勉強会』リーダー。