about
楽園を表現した乾燥地帯に現れる美しい庭園
ペルシア庭園はイラン各地に点在する9つの庭園で構成されています。紀元前6世紀のキュロス2世の時代に起源をもつ造園様式は、乾燥地帯という厳しいイランの気候条件に合わせて発展してきました。地上の楽園の概念を具体的に表現していると言われています。ペルシア庭園は4つのセクションに分けられており、これはゾロアスター教が重視する空、土、水、植物の4つの要素を表しています。ペルシア庭園の造園様式や技術はインドやスペインまで広範囲の庭園設計に影響を与えました。
ペルシア庭園の水利技術
ペルシア庭園を構成する各地の庭園には噴水や貯水地、水路が整備されています。これら噴水や水流は高低差を利用して流れており、動力源は一切使用されていません。庭園内を流れる水路は蒸発時に気温を下げる効果があります。極度な乾燥地帯であるイランでは水は重要な資源であり、古くから水利技術が発展してきました。ペルシア庭園は水理学、建築学、工学、植物学など様々な分野の技術が応用されており、イランの卓越した技術が示されています。
キュロス2世とパサルガダエ
ペルシア庭園のルーツはキュロス2世(紀元前6世紀)にまで遡ります。キュロス2世は現在のインダス川流域からエーゲ海沿岸まで支配を拡大させたアケメネス朝ペルシアの建国者です。パサルガダエはアケメネス朝ペルシア初期の首都であり、キュロス2世の永眠の地でもあります。パサルガダエには庭園の他にも宮殿や、キュロス2世の墳墓などがあり、2004年に『パサルガダエ』という名称で世界文化遺産にも登録されています。
アクセス
執筆協力者PROFILE
筑波大学人文・文化学群人文学類在学。2021年度「世界遺産✕SDGsチャレンジ!」小論文部門、2022年度「世界遺産✕SDGs教員養成プログラム」で最優秀賞。現在は中央アジアを中心とする無形文化遺産の保護や活用について関心がある。
Properties
エラム庭園
Bagh-e Eram
フィン庭園
Bagh-e Fin
アッバース・アバド庭園
Bagh-e Abas Abad
シャーゼデ庭園
Bagh-e Shahzadeh
アクセス
執筆協力者PROFILE
筑波大学人文・文化学群人文学類在学。2021年度「世界遺産✕SDGsチャレンジ!」小論文部門、2022年度「世界遺産✕SDGs教員養成プログラム」で最優秀賞。現在は中央アジアを中心とする無形文化遺産の保護や活用について関心がある。
Similar Heritage
特徴が似た遺産を探す