ペルシアのカナート
最深かつ最古級のゴナーバードのカナート(©Tavasoli mohsen/Wikimedia Commons/CC BY-SA 4.0

遺産DATA

地域 : 西・南アジア 保有国 : イラン・イスラム共和国 分類 : 文化遺産 登録年 : 2016年 登録基準 : (iii) (iv) 遺産の面積 : 190.57㎢ バッファ・ゾーン : 3,513.43㎢ 座標 : N34 17 24 E58 39 16(ゴナーバードのカナート)

about

農地や都市へたえまなく水を供給することを可能にした地下水路

「カナート」とは、「カレーズ」(ペルシア語)ともいわれ、乾燥地帯によくみられる地下水路です。紀元前のペルシアが発祥で、その後広く東西に伝播し、いまでは中央アジア・中国やアフリカでも見られます。水源地から水平方向へ水路を伸ばし低地へ水を供給するもので、中には長さ数キロに及ぶものもあります。この水路により農地や都市へ公平で持続可能な水の供給がなされました。現在イラン全土には4万ものカナートがあるといわれていますが、そのうちの11本が世界遺産となっています。

カナート
メフリーズ市のパフラヴァンプール庭園内に巡らされたカナート(©Soheil46/Wikimedia Commons/CC BY-SA 4.0

優れた測量技術と維持管理のためのノウハウ

カナートの建設には、ほぼ水平の水路にきわめてわずかの勾配を利用して水を流し続けるという精緻な測量技術が必要でした。また水路には修理や換気のために一定間隔で竪坑が設置され、上空から見ると点々とクレーターが並んでいるようです。さらに維持管理用の支線や貯水池などの付属施設があり、これらの優れたノウハウで維持・管理されています。それらは数百年もしくは千年以上も利用され続けていて、ペルシアの農業や諸都市ひいてはペルシア帝国全体を支えた重要な社会インフラだったと言えます。

アクセス

世界遺産の11のカナートはイラン国内の乾燥地帯に点在している。

執筆協力者PROFILE

大東文化大学・フェリス女学院大学講師/NPO法人世界遺産アカデミー認定講師

早稲田大学卒業。損害保険会社勤務の傍ら世界遺産を勉強し、退職後いくつかの大学にて関連講座を担当。現在は大学講師と趣味の音楽(クラシック歌手)の二刀流。

遺産DATA

分類 : 文化遺産
登録年 : 2016年
登録基準 : (iii) (iv)
遺産の面積 : 190.57㎢
バッファ・ゾーン : 3,513.43㎢
座標 :N34 17 24 E58 39 16(ゴナーバードのカナート)

アクセス

世界遺産の11のカナートはイラン国内の乾燥地帯に点在している。

執筆協力者PROFILE

大東文化大学・フェリス女学院大学講師/NPO法人世界遺産アカデミー認定講師

早稲田大学卒業。損害保険会社勤務の傍ら世界遺産を勉強し、退職後いくつかの大学にて関連講座を担当。現在は大学講師と趣味の音楽(クラシック歌手)の二刀流。