ティムガッドの考古遺跡
トラヤヌス帝により、何もない土地にローマ軍の駐屯地として計画的な都市が整備された

遺産DATA

地域 : アフリカ 保有国 : アルジェリア民主人民共和国 所在地 : Commune of Timgad, Wilaya (province) of Batna 分類 : 文化遺産 登録年 : 1982年 登録基準 : (ii) (iii) (iv) 遺産の面積 : 0.9054㎢ 座標 : N35 29 3 E6 28 7.9

about

退役軍人のために築かれた碁盤の目状の街

アルジェリア北東部、オーレス山地に連なる高原に位置するティムガッドは、古代ローマ時代の都市遺跡です。1世紀頃、ローマ帝国全盛期に在位したトラヤヌス帝の時代に築かれました。この街は旧名をタムガディといい、当初は、ローマ帝国の第3軍団アウグスタの駐屯地としてつくられました。その後、多くの退役軍人らが居住しましたが、街はローマ時代の典型的な計画都市として碁盤の目状に区画されていました。また、周囲に暮らすベルベル人の侵入を阻止するための砦としても機能しました。

1,000年砂に埋もれていた〝アフリカのポンペイ〟

ティムガッドは2世紀半ば頃に黄金時代を迎えました。トラヤヌス帝を称えた凱旋門や、約3,500人を収容したという劇場、14ヵ所もある公衆浴場などの遺構は、昔日の栄華を今に伝えます。その豊かさは、建造物を装飾した浮き彫りの細部や、浴場で発見された色彩鮮やかなモザイク画などからも伝わってきます。平和な時代が続いていましたが、7世紀頃になるとアラブ人による侵攻で、住民は街を離れていきました。その後、8世紀頃に起きたとされる地震で埋没したようです。発掘されるのは1880年になってからで、何世紀もの間、砂の下にあったおかげで遺跡の保存状態も良く、それは〝アフリカのポンペイ〟と呼ばれるほどです。

アクセス

首都アルジェにあるウアリ・ブーメディアン空港から国内線でバトナ空港へ。バトナ空港からティムガッドまでは車で約30分。

執筆協力者PROFILE

記者(フリーランス)/NPO法人世界遺産アカデミー認定講師

北海道出身。高校時代にAFSでタイ王国へ交換留学。その後、同志社大学へ進学し、卒業後は専門紙記者として10年働いたのち、一般メディアで編集および取材活動に従事。世界遺産検定マイスター。特に好きな分野は、一神教などの宗教・信仰関連遺産。趣味は華道。

遺産DATA

地域 : アフリカ
所在地 : Commune of Timgad, Wilaya (province) of Batna
分類 : 文化遺産
登録年 : 1982年
登録基準 : (ii) (iii) (iv)
遺産の面積 : 0.9054㎢
座標 :N35 29 3 E6 28 7.9

アクセス

首都アルジェにあるウアリ・ブーメディアン空港から国内線でバトナ空港へ。バトナ空港からティムガッドまでは車で約30分。

執筆協力者PROFILE

記者(フリーランス)/NPO法人世界遺産アカデミー認定講師

北海道出身。高校時代にAFSでタイ王国へ交換留学。その後、同志社大学へ進学し、卒業後は専門紙記者として10年働いたのち、一般メディアで編集および取材活動に従事。世界遺産検定マイスター。特に好きな分野は、一神教などの宗教・信仰関連遺産。趣味は華道。