ロンドン塔
英国王室の数々のドラマの舞台となったロンドン塔。周辺は都市開発が進む

遺産DATA

地域 : ヨーロッパ 保有国 : 英国(グレートブリテン及び北アイルランド連合王国) 分類 : 文化遺産 登録年 : 1988年 登録基準 : (ii) (iv) 座標 : N51 30 29 W0 4 34

about

造幣局、動物園、そして監獄まで! 時代に翻弄されたロンドンのシンボル

ロンドン市内、テムズ川のほとりに、多くの塔を含む六角形のような壁に囲まれたロンドン塔がそびえたちます。ロンドン塔は11世紀、「征服王」の名で知られるイングランド王ウィリアム1世がローマ時代の城壁の一部を利用して、外敵から守るために建設した要塞を原型としています。要塞は歴代の王によって増改築されてきました。壁の内部で古くから造られたのは「ホワイトタワー」と呼ばれる中央に位置する宮殿のような建物で、他にも宝物庫や礼拝堂等も備えています。全体として窓は小さく、石造りで重厚な建築はノルマン様式と呼ばれ、その後のイギリス各地における要塞建築のモデルとなりました。なお軍事施設としての機能以外にも、要塞のあとは王立造幣局や、王立武器庫、さらには動物園であった時代もあり、そして刑務所や監獄として使われていた時代もありました。中世イングランドの黄金期の君主であったエリザベス1世も、若き日に異母姉のメアリー1世によって陰謀論によって一時投獄され、また母アン・ブーリンも処刑されました。

アクセス

ロンドン市内の地下鉄タワーヒル駅から5分。

執筆協力者PROFILE

萩原 卓
萩原 卓
NPO法人世界遺産アカデミー認定講師/世界遺産検定マイスター/森林インストラクター/自然観察指導員/国家資格キャリアコンサルタント

大阪府出身。大学卒業後電気機器メーカーに入社、2015年退職。在職時代世界遺産に興味を持ち、2010年世界遺産検定マイスター資格取得、以降世界遺産アカデミー認定講師として、大学、自治体、カルチャー教室等で世界遺産講座や世界遺産検定対策講座など多数実施中。

遺産DATA

分類 : 文化遺産
登録年 : 1988年
登録基準 : (ii) (iv)
座標 :N51 30 29 W0 4 34

アクセス

ロンドン市内の地下鉄タワーヒル駅から5分。

執筆協力者PROFILE

萩原 卓
萩原 卓
NPO法人世界遺産アカデミー認定講師/世界遺産検定マイスター/森林インストラクター/自然観察指導員/国家資格キャリアコンサルタント

大阪府出身。大学卒業後電気機器メーカーに入社、2015年退職。在職時代世界遺産に興味を持ち、2010年世界遺産検定マイスター資格取得、以降世界遺産アカデミー認定講師として、大学、自治体、カルチャー教室等で世界遺産講座や世界遺産検定対策講座など多数実施中。