要塞教会のあるトランシルヴァニアの村落
三重の防壁に囲まれたビエルタンの要塞教会(中央)

遺産DATA

地域 : ヨーロッパ 保有国 : ルーマニア 分類 : 文化遺産 登録年 : 1993年 範囲拡大年 : 1999年 登録基準 : (iv) 遺産の面積 : 5.53㎢ バッファ・ゾーン : 37.2787㎢ 座標 : N46 8 9.00 E24 46 23.00(ビエルタン)

about

村を守るための「要塞集落」の形成

ルーマニアの首都ブカレストの北西約220㎞、カルパティア山脈に囲まれたトランシルヴァニア地方にある7つの村が世界遺産として登録されています。12~13世紀、トランシルヴァニアに入植した「ザクセン人(ドイツ人)」は集落を築き、自身の財産と村を守るために要塞教会を設置しました。戦時にはここが軍事拠点となり、教会の内部には倉庫を置いて、長期の攻撃にも耐えられる工夫がありました。このような要塞教会をもつ集落は、トランシルヴァニア地方に250ほど築かれた歴史があります。そのうち、ビエルタン、プレジュメル、ビスクリ、ドゥルジウ、サスキズ、クルニク、バレア・ビイロルの7つの村は、13~16世紀の建築様式を残し、村の様子は中世以来の生活を今に伝えています。

要塞教会のなかでも有名な「ビエルタンの要塞教会」

防壁に囲まれた教会の中で有名なのは、司教座が置かれた「ビエルタンの要塞教会」です。現存するゴシック様式の教会は1522~23年頃に完成したもので、教会を囲うように三重の防壁がそびえています。この要塞教会で最も特徴的なシステムのひとつは、1つのノブで同時に15の閂を動かすことができる教会の扉です。このように要塞化が進んだのは、13世紀のタタール侵入や、14世紀に台頭したトルコの存在が念頭に置かれています。集落が包囲されたとしても、要塞で生活が維持できるように整備されました。

アクセス

首都ブカレストから列車で4~6時間(同じルーマニアの世界遺産「シギショアラの歴史地区」から南西約20km)。

執筆協力者PROFILE

宮澤 裕一
宮澤 裕一
NPO法人世界遺産アカデミー認定講師/保育士/社会福祉士

保育士の資格を取得後、2005年より児童関係の仕事に就く。仕事をしながら社会福祉士の資格を取得し、興味を持っていた世界遺産検定にも挑戦。世界遺産検定1級を複数回合格。現在は仕事と並行しながら保育や世界遺産を中心としたブログも執筆している。

遺産DATA

保有国 : ルーマニア
分類 : 文化遺産
登録年 : 1993年
範囲拡大年 : 1999年
登録基準 : (iv)
遺産の面積 : 5.53㎢
バッファ・ゾーン : 37.2787㎢
座標 :N46 8 9.00 E24 46 23.00(ビエルタン)

アクセス

首都ブカレストから列車で4~6時間(同じルーマニアの世界遺産「シギショアラの歴史地区」から南西約20km)。

執筆協力者PROFILE

宮澤 裕一
宮澤 裕一
NPO法人世界遺産アカデミー認定講師/保育士/社会福祉士

保育士の資格を取得後、2005年より児童関係の仕事に就く。仕事をしながら社会福祉士の資格を取得し、興味を持っていた世界遺産検定にも挑戦。世界遺産検定1級を複数回合格。現在は仕事と並行しながら保育や世界遺産を中心としたブログも執筆している。