about
ユダヤ教とキリスト教が共存する街
トジェビーチは、チェコ共和国南部の第2の都市ブルノから西へ約60kmの位置にあり、イフラヴァ河畔にある人口4万人ほどの小さな街です。この街では中世から第二次世界大戦にかけて、ユダヤ教文化とキリスト教文化が共存していました。川から丘の斜面にかけてユダヤ人が居住していた地区が広がり、ユダヤ人墓地が居住地区に隣接しています。そして、丘の上に建つキリスト教のプロコピウス聖堂がユダヤ人街を見下ろしていて、2つの文化の共存を示しています。
ユダヤ人が居住した痕跡を今に伝える
ユダヤ人街は、中世以降、中欧に逃れたユダヤ人たちが築いたもので、伝統的なユダヤ人の生活様式や文化を残しています。街並みは、チェコの伝統的な家々とは異なり、1階に商店や工房、2階に住居といった特徴があります。そこには、シナゴーグや学校、皮革工場といった基本的な宗教的・社会的機能を担った建築物もみられ、共同体での生活の様々な側面を今に伝えています。また、ユダヤ人墓地は、ユダヤ人地区の外側で、丘の裏手となる場所にあり、約4,000の墓石が残されています。この地に居住したユダヤ人は、第二次世界大戦中に強制収容所に送られ、戦後、ユダヤ人のコミュニティは消滅しました。
丘の上に建つキリスト教聖堂
キリスト教のプロコピウス聖堂は、13世紀初頭に建造されたバシリカ式の教会堂で、もともとはベネディクト会修道院の一部でした。16世紀に聖堂は、ロマネスク様式と初期ゴシック様式を融合させた建築物となりました。さらに、18世紀にはバロック建築の要素も加えられました。プロコピウス聖堂は、西ヨーロッパの主要な建築様式の影響が中央ヨーロッパに伝播したと見られる最初の例の1つとなります。

アクセス
プラハまたはブルノからバスの利用。プラハからは、イフラヴァ(Jihlava)乗り換えで2時間半から3時間。ブルノからは約1時間半。
執筆協力者PROFILE
米国総合化学会社の日本法人にて海外人事部門などで40年間勤務した後、筑波大学大学院人間総合科学研究科世界文化遺産学専攻の博士課程を修了。博士(世界遺産学)。日本造園学会会員。日本シルク学会会員。元大東文化大学国際関係学部非常勤講師。
アクセス
プラハまたはブルノからバスの利用。プラハからは、イフラヴァ(Jihlava)乗り換えで2時間半から3時間。ブルノからは約1時間半。
執筆協力者PROFILE
米国総合化学会社の日本法人にて海外人事部門などで40年間勤務した後、筑波大学大学院人間総合科学研究科世界文化遺産学専攻の博士課程を修了。博士(世界遺産学)。日本造園学会会員。日本シルク学会会員。元大東文化大学国際関係学部非常勤講師。
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