フェニキア諸都市の中心として栄えたが、のちに征服したローマやビザンツ帝国の遺構が多く残る
about
紀元前10世紀頃のフェニキアの中心都市
レバノンの首都ベイルートから南約80㎞にあるティルス(現在の「スール」)は、紀元前1000年頃にフェニキアの政治・経済の中心地として繁栄しました。フェニキア人商人は、このティルスを拠点に、カルタゴやカディスなどの植民都市を建設し、東地中海の貿易を独占する大きな影響力を発揮しました。マケドニアのアレクサンドロス大王がティルスを攻撃した際に橋梁を築き、それ以降、半島のように陸地との一体化が進みます。
海中に沈んだフェニキア時代の遺跡
現在のティルスは、フェニキア時代の遺跡が海中に沈んだため、現存する遺跡の大半は、ローマ時代、あるいはビサンツ帝国によって築かれたものです。ローマ時代の列柱道路、浴場に加え、2世紀のローマ時代の最大級の闘技場(幅160m、長さ500m)が、往時の繁栄振りを偲ばせます。十字軍の時代の1127年に建てられた大聖堂なども残っていますが、十字軍の終焉を境にティルスもまた衰退していきました。
アクセス
ベイルートから車で約1時間半。
執筆協力者PROFILE
ケナン
NPO法人世界遺産アカデミー認定講師/世界遺産検定マイスター
東京都在住。中東地域や中南米カリブ地域での駐在経験がある。
アクセス
ベイルートから車で約1時間半。
執筆協力者PROFILE
ケナン
NPO法人世界遺産アカデミー認定講師/世界遺産検定マイスター
東京都在住。中東地域や中南米カリブ地域での駐在経験がある。
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