about
多様な時代の遺跡と驚異的なモザイク床
ヨルダン中部にあるウンム・アッラサスは、ローマ軍の駐屯地として始まり、5世紀以降町へと発展した考古学遺跡で、ローマ時代、ビザンチン時代、そして初期イスラム時代(3世紀末から9世紀)の遺構が残されています。16の教会があり、そのうちいくつかは保存状態の良いモザイク床を有しています。中でも聖ステファノ教会のモザイク床は特筆すべきもので、当時の町々の様子が描かれており、芸術的にも地理的記録としても特別な意義を持っています。しかし、要塞化されたローマ軍の駐留地を含む遺跡の大部分は未だ発掘されていません。

塔の上の柱頭修道のユニークな証拠
この遺跡には、二つの四角い塔が残されており、これらはこの地域でよく知られていた柱頭修道(柱や塔の上で孤独に時間を過ごす禁欲的な修道士)の唯一の遺構であると考えられています。その中でも、高さ14メートルの石造りの塔は、小さな教会に隣接する中庭の中心に建てられ、塔の最上階の部屋が修行僧の生活空間として使用されていました。この塔の構造は、当時この地域に広まっていた独特な修道院的キリスト教の生活様式を伝えるものとなっています。
宗教間の寛容性を示すイスラム時代初期の教会群
ウンム・アッラサスは、ビザンチン時代とウマイヤ朝時代の広範な集落の遺構を擁し、そのモザイク床は大きな芸術的価値を持っています。考古学的証拠や碑文から、この地域では7世紀から8世紀のイスラム時代にもキリスト教の修道院が許容され、継続していたことが示されています。この事実は、イスラム教を含む、この地域全体における一神教の普及と共存を証言しています。また、この遺跡は乾燥地帯に位置しますが、段々畑や水路、貯水槽などの古代の農耕文化の遺構がその周辺に散在しています。
アクセス
アンマン発の半日〜1日ツアーに参加するのが一般的。アンマンからは車で約40分〜1時間ほど。
執筆協力者PROFILE
福島県出身。世界遺産や絶景、離島などを求め、国内に留まらず70カ国以上を旅するほどの旅好き。普段は上場企業の会社員として働きながらトラベルライターや小笠原諸島のアンバサダーなど、世界遺産や旅を軸に多岐にわたり活動を行っている。
アクセス
アンマン発の半日〜1日ツアーに参加するのが一般的。アンマンからは車で約40分〜1時間ほど。
執筆協力者PROFILE
福島県出身。世界遺産や絶景、離島などを求め、国内に留まらず70カ国以上を旅するほどの旅好き。普段は上場企業の会社員として働きながらトラベルライターや小笠原諸島のアンバサダーなど、世界遺産や旅を軸に多岐にわたり活動を行っている。
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