ウルク・バニ・マアリド
いわゆる「アラビアの砂漠」を代表する景観。多様な野生生物が生息する

遺産DATA

地域 : 西・南アジア 保有国 : サウジアラビア王国 分類 : 自然遺産 登録年 : 2023年 登録基準 : (vii) (ix) 遺産の面積 : 12,765㎢ バッファ・ゾーン : 806㎢ 座標 : N19 21 50 E45 35 54

about

サハラ砂漠に次ぐ世界最大級の砂漠

アラビア半島南部のおよそ3分の1を占めるルブアルハリ砂漠は、「何もない」という意味であり、サハラ砂漠に次ぐ世界最大級の砂漠です。世界遺産の『ウルク・バニ・マアリド』はサウジアラビア初の自然遺産です。ルブアルハリ砂漠の西端に位置し、砂漠地域ならではの雄大な光景が広がっています。ここにはジャバル・トゥワイクと呼ばれる石灰岩の断崖や、長さ最大200m、高さ170mの縦砂丘(アラビア語でウルクという)、枯れ川のワディや砂の回廊などが存在しています。縦砂丘とは、卓越風に平行に形成される砂丘のことを指し、この地域は世界有数の縦砂丘地域となっています。

野生のアラビアオリックスが最後に観察された場所

「何もない」という名前とは裏腹に、変化に富んだ地形の影響により、生物が少なからず生息しています。確かに他の砂漠地域と比べると、生物は少ないのですが、植物が118種、アラビア固有の爬虫類5種などが確認されています。また、野生のアラビアオリックスが観察された最後の場所でもあり、1990年代後半から、アラビアオリックスやアラビアサンドガゼルの再導入が行われ、見事に環境に適応してきています。世界遺産に登録されたこの地域は『ウルク・バニ・マアリド保護区』の範囲とほぼ一致しており、王室の管理体制が整っています。石油やガスの探査などはここでは禁止となっていますが、エコツーリズムの拠点ともなっており、今後の展開が注目されます。

アラビアオリックス
アラビアオリックス。ウルク・バニ・マアリドには約100頭ほどが生息し、個体数はゆっくり増加傾向にあるとみられている(©Suzi/Adobe Stock)

アクセス

首都リヤドから約700km。アブハーから車で6時間。ただし、専用の許可とガイドが必要であり、観光目的では容易にアクセスできない。

執筆協力者PROFILE

京都橘大学・大阪成蹊大学講師/NPO世界遺産アカデミー認定講師/世界遺産検定マイスター

世界遺産検定初代マイスターの一人。地歴公民科の教諭として7年間大阪の公立高校で勤務。現在、世界遺産アカデミー認定講師として大学や私立中学で講義、授業を展開。また、自身のYouTubeチャンネル「翼の世界史チャンネル」で受験世界史の動画を配信。

遺産DATA

分類 : 自然遺産
登録年 : 2023年
登録基準 : (vii) (ix)
遺産の面積 : 12,765㎢
バッファ・ゾーン : 806㎢
座標 :N19 21 50 E45 35 54

アクセス

首都リヤドから約700km。アブハーから車で6時間。ただし、専用の許可とガイドが必要であり、観光目的では容易にアクセスできない。

執筆協力者PROFILE

京都橘大学・大阪成蹊大学講師/NPO世界遺産アカデミー認定講師/世界遺産検定マイスター

世界遺産検定初代マイスターの一人。地歴公民科の教諭として7年間大阪の公立高校で勤務。現在、世界遺産アカデミー認定講師として大学や私立中学で講義、授業を展開。また、自身のYouTubeチャンネル「翼の世界史チャンネル」で受験世界史の動画を配信。