ヴェガエイヤン:ヴェガ群島
漁業とケワタガモの羽毛採取によって維持されてきた伝統社会を示す文化的景観

遺産DATA

地域 : ヨーロッパ 保有国 : ノルウェー王国 分類 : 文化遺産 登録年 : 2004年 範囲変更年 : 2017年 登録基準 : (v) 遺産の面積 : 1,072.94㎢ バッファ・ゾーン : 289.52㎢ 座標 : N65 37 0.012 E11 45 0

about

北極圏近くに位置する広大な群島

ノルウェー中部西海岸の一帯にある6,500もの島々からなるヴェガ群島は、人々が漁業、農業、ケワタガモの羽毛の採取といった産業を営みつつ、独特の生活様式を築いてきたことの証拠です。この地域には、漁村、埠頭、倉庫、ホンケワタガモ(ケワタガモ・アイダーダック)の飼育場、農地、灯台などがあり、自然に溶け込んだ文化的景観として認められています。1,037㎢の広大な登録範囲の内、陸地はわずかに69.3㎢で、この豊かな海洋資源は人々に恩恵をもたらしてきただけでなく、観察される228種の鳥類にとっても重要な地域となっており、北欧地域で最も重要な海鳥の越冬地の一つと考えられています。

ホンケワタガモ(アイダーダック)がつくり出す最高級の羽毛

この地域での人間の定住の痕跡は石器時代にまで遡りますが、特に地域を特徴づける産業がホンケワタガモ(アイダーダック)の羽毛の採取です。9世紀にはすでに羽毛産業がこの地の重要な産業となっており、島民の収入の約3分の1を占めるほど主要な収入源となっていたようです。最高級の羽毛とされるアイダーダウンの採取は、繁殖期にメスの親鳥が巣に敷き詰めた羽毛を雛が巣立った後に集めるという伝統的な方法で行われます。この採取方法においては、女性が重要な役割を果たしており、この地の住民が持続可能な生活を維持してきたことと合わせて文化的景観としての評価の重要な要素となっています。

ケワタガモ
ケワタガモのオス(左)とメス(右)。北欧・北米地域沿岸で越冬する(©JAG IMAGES/Adobe Stock)

アクセス

オスロ空港から最寄りのブロンノイスン空港まで直行便で約1時間40分、ブロンノイスンからヴェガへはフェリーで1時間程度。

執筆協力者PROFILE

NPO法人世界遺産アカデミー認定講師/世界遺産検定マイスター

2017年世界遺産検定1級合格。2018年世界遺産検定マイスター合格。2020年世界遺産アカデミー認定講師登録。福井県唯一の世界遺産アカデミー認定講師として、県内の公民館等での生涯学習講座講師として活動中。世界遺産プランニングチームpassword・『みんなで勉強会』リーダー。

遺産DATA

分類 : 文化遺産
登録年 : 2004年
範囲変更年 : 2017年
登録基準 : (v)
遺産の面積 : 1,072.94㎢
バッファ・ゾーン : 289.52㎢
座標 :N65 37 0.012 E11 45 0

アクセス

オスロ空港から最寄りのブロンノイスン空港まで直行便で約1時間40分、ブロンノイスンからヴェガへはフェリーで1時間程度。

執筆協力者PROFILE

NPO法人世界遺産アカデミー認定講師/世界遺産検定マイスター

2017年世界遺産検定1級合格。2018年世界遺産検定マイスター合格。2020年世界遺産アカデミー認定講師登録。福井県唯一の世界遺産アカデミー認定講師として、県内の公民館等での生涯学習講座講師として活動中。世界遺産プランニングチームpassword・『みんなで勉強会』リーダー。